概要

ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)について

名古屋大学大学院医学系研究科は、海外の大学と共同で国際共同博士課程プログラムを設立しました。グローバル化が加速する社会で、学生の国際教育の必要性などが重要視されていますが、国内のみでそれを実現することは大変難しく、海外留学など国際的な環境で得ることができる経験の重要性が再認識されています。しかし、日本ではさまざまな制限や規制があり、それを満たすことが出来る十分なプログラムの設立は大変難しいものとされていました。しかし、文部科学省「大学のグローバル化に関するワーキンググループ」での議論がきっかけとなり、海外大学との教育における連携が強く押し進められる事となりました。名古屋大学は、開学当初より海外の医師を迎え入れるなど海外との連携を強力に推し進めた歴史があり、今なおその精神は語り継がれております。

名古屋大学では、学生交換などを通して交流関係を育んできた海外連携大学と共同で新規の国際共同大学院プログラムの新設を目指しました。それは、両大学が共同で1つの学位を授与する、ジョイント・ディグリー・プログラムと呼ばれるものです。国際連携室では、粕谷教授並びにアレクシッチ・ブランコ先生らがアデレード大学との長期にわたる交渉を行い、2015年に本邦で初めて国際共同博士学位プログラムを設立いたしました。その後、ルンド大学、フライブルク大学と、世界大学ランキングにおけるトップ100レベルの名門大学と連携して、現在までに合計3校と共同で上記プログラムを開設しました。これらプログラムは4年間の博士課程のうち、1年間以上海外連携大学に滞在し、1つのテーマを日本と海外の多角的視点から研究することで国際的視野を育みます。両大学からの共同学位は国際経験の証となり、海外でのキャリアパスに重要な役割を果たすものとなります。

入学者には、海外滞在期間に対して経済的支援を予定しています。詳しくは募集要項をご確認ください。

問い合わせ先

国際医学教育学・国際連携室(笠井プリンス美香)international@med.nagoya-u.ac.jp