東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)
東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)
名古屋大学は、文部科学省「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン(東海がんプロ)」の拠点校に採択されています。本プランでは、名古屋大学・岐阜大学・浜松医科大学・名古屋市立大学・藤田医科大学・愛知医科大学・名城大学(計7大学)で連携し、国の施策として、1.がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材、2.がん予防の推進を行う人材、3.新たな治療法を開発できる人材、の専門医療人材の養成を行います。
本研究科博士課程の大学院生の方は、博士学位の取得を目指しながら、がん専門医療人養成の教育プログラムを受けることができます。
本研究科の総合医学専攻向け東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)は以下の3コースとなります。各コース修了者には、プログラム修了証を授与します。
次世代がん医療コース
本コースでは、多職種チーム医療による集学的な治療・ケア、緩和医療・終末期医療、循環器腫瘍学、腫瘍腎臓病学、老年腫瘍学など学際領域を含めて、がん治療を系統的に学びます。
◆次世代がん医療コース修了要件
1.総合医学専攻修了要件「特徴あるプログラムを4コース以上にわたり合計20回以上受講」のうち、10回以上を次世代がん医療コースから受講する。
2.総合医学専攻修了要件「基盤医科学実習(ベーシックトレーニング)を4コース以上受講」のうち、2コース以上については、がんプロが指定したコースを受講する。
がん予防推進コース
本コースでは、がん疫学・病因、スクリーニング、予防、実装科学、マルチオミクスと臨床情報に基づく医療ビッグデータや大規模疫学データの解析、データサイエンスとシステム生物学を含めて、がん予防を系統的に学びます。
◆がん予防推進コース修了要件
1.総合医学専攻修了要件「特徴あるプログラムを4コース以上にわたり合計20回以上受講」のうち、10回以上をがん予防推進コースから受講する。
2.総合医学専攻修了要件「基盤医科学実習(ベーシックトレーニング)を4コース以上受講」のうち、2コース以上については、がんプロが指定したコース※を受講する。
先進がん治療開発研究コース
本コースでは、分子標的薬やコンパニオン診断薬、がん免疫療法、CAR-T、遺伝子治療薬等、NGS、遺伝統計学、メディカルバイオインフォマティクス、遺伝情報データベース検索などシステム生物学を含めて、抗腫瘍薬の創薬や新治療の研究について系統的に学びます。
◆先進がん治療開発研究コース修了要件
1.総合医学専攻修了要件「特徴あるプログラムを4コース以上にわたり合計20回以上受講」のうち、10回以上を先進がん治療開発研究コースから受講する。
2.総合医学専攻修了要件「基盤医科学実習(ベーシックトレーニング)を4コース以上受講」のうち、2コース以上については、がんプロが指定したコース※を受講する。
※がんプロが指定した基盤医科学実習(ベーシックトレーニング)コース(2024年実施予定のもの)
No.26 がんプロ エピゲノム解析(DNAメチル化解析)
No.48 がんプロ 包括的がんゲノムプロファイリング検査の実践
No.52 がんプロ 病理診断学入門
No.62 がんプロ 抗がん薬有害事象に関連するSNP解析
No.64 がんプロ SPSS for Windowsを用いた医学統計実習
登録申込について
東海がん専門医療人材養成プラン(東海がんプロ)サイト内で登録申込ができます。
FAQ集
Q1.大学院正規課程コースとインテンシブコースの違いがわかりません
どちらも文部科学省の『次世代のがんプロフェッショナル養成プラン』(以下、『がんプロ』)が行う教育事業です。何か資格がもらえるわけではありません。
大学院正規課程コースは大学院生が対象で、特徴あるプログラムの講義の出席を修了要件としてカウントできます。一方、インテンシブコースはどなたでも受講できる自己研鑽が目的です。なお、これら2つのコースでは一部の講義を共有します。
Q2.大学院正規課程コースは3つもあって、どれを選べばよいのか迷ってしまいます
興味のある、あるいは専攻科目に近そうなコースを選んでください。例えば、腫瘍病理学を学ぶ場合、「先進がん治療開発研究コース」の登録がよいかもしれません。
Q3 .大学院正規課程のコースでは選択するコースによって受講できる講義は違いますか
特徴あるプログラムの講義はすべて受講できます。したがって、どのコースに登録しても受講できる講義は同じです。まずは興味のある講義を優先してください。
そのうえで、例えば「先進がん治療開発研究コース」に登録した場合はできるだけ「先進がん治療開発研究コース」の講義を優先してください。『がんプロ』が独自に定める修了要件(特徴あるプログラムの講義を10回以上+『がんプロ』基盤医科学実習2コース以上の受講)を満たせば、『がんプロ』から修了証を発行します(大学院の修了要件とは関係ありません)。
なお、『がんプロ』の3コースの講義には、『がんプロ』で連携する他大学の講義も含まれます。もちろん、特徴あるプログラムの出席としてカウントされます。ただし、他大学の講義は『がんプロ』に登録しないと受講できません。
Q4.受講した講義は、すべて「特徴あるプログラム」としてカウントされますか
その通りです。対面受講の講義以外は、原則、[学びばこ](『がんプロ』独自のオンライン受講システム)を通して聴講します。
[学びばこ]から聴講することで、聴講履歴を即座に確認できます。
なお、オンラインで受講した場合は、「学びばこ」、Zoom配信を直接聴講、いずれの場合でも、必ずTACTでの小テストを受けてください。
[学びばこ]では他大学から配信される講義の一部をオンデマンドで聴講できますが、オンデマンドの講義を聴講しても出席にはカウントされないので注意してください。
Q5. 基盤医科学実習コースにも、『がんプロ』と記載されているものがありますが、これはなんですか
『がんプロ』に登録したうえで、『がんプロ』と記載された基盤医科学実習を2つ以上受講すると、Q3の通り、『がんプロ』独自の修了証が発行される要件としてカウントされます。ただし、こちらもまずは興味がある実習を優先してください。なお、『がんプロ』と記載された基盤医科学実習は、予定を上回る希望者があった場合、『がんプロ』に登録した大学院生を優先する可能性があります。
Q6.申請期限を教えて下さい
いつでも大歓迎です。しばらく周囲の様子を見てからでも構いません。ただ、熱心な方には早めに登録していただき、『がんプロ』の運用についてぜひフィードバックをお願いしたいです。
※4月17日時点でインテンシブコースの詳細は未定。
お問い合わせは、がんプロ推進室(nagoyaganpro@t.mail.nagoya-u.ac.jp)へ。