養成する人材モデル

医学部学士課程修了者→国際的な神経科学領域研究者モデル

入学者
臨床医学知識を持ち、十分な臨床経験を持つ。本専攻で神経科学分野の研究をすることを志望し、国際的に活躍する臨床医学の研究者を目指す学生
名古屋大学・ルンド大学国際連携総合医学専攻
履修する研究テーマ 名古屋大学
神経疾患に関する知見を深めるため神経内科関連分野において履修することを決定する。本科の主指導教員のもと神経疾患の基礎を学び、かつ関連分野における基礎研究にも携わる。
・神経変性メカニズムの解明
・神経疾患臨床サンプルを用いた網羅的遺伝子異常の解析
・高次脳機能発現のメカニズムの解明

履修する研究テーマ ルンド大学
ルンド大学は神経科学分野でノーベル賞受賞者を輩出したように、神経分野における研究が非常にさかんである。特に、国家プロジェクトとしてパーキンソン病、アルツハイマー病の研究を集中的に担っており、Multiparkという組織を構築している。そこにおいては世界中より研究者を集め、世界最先端の研究が行われている。加齢とともに顕著となる神経系疾患は、高齢者の生活の質を著しく悪化させる。特に、先の2疾患は非常に患者数が多いものの、決定的な治療法が未だ特定されておらず、それを解決する新薬、新規治療法が待たれている。Multiparkでは臨床応用を目指した研究が盛んに行われており、学生は基礎研究のみならず研究、臨床応用に至るプロセスを経験できるものと思われる。その中で研究分野を選択し、その科の指導教員を副指導教員とする。主指導教員のもと身につけた基礎的な知識を活かし、ルンド大学にて新たな研究を開始する。
・パーキンソン病を対象にした細胞移植治療法
・パーキンソン病新規治療薬の開発
・脳疾患特有のバイオマーカーの探索
世界中から集まる研究者の中で、世界最先端の神経科学研究に触れて知見を深める。
修了者
神経科学分野において、名古屋大学における基礎的な研究、そしてルンド大学における臨床応用研究を経験した学生は、高齢化社会でますます問題となる神経疾患に取り組む有望な医学研究者になる。世界中から集まる研究機関での経験は、国境を越えた研究を遂行し、世界に通じる新薬、治療法の開発に取り組む。実用化のための世界的に行われる治験にも参加し、国際的に活躍する神経科学研究者となる。

医学部学士課程修了者→ 国際的に活躍する精神医学領域の研究者履修モデル

臨床医学研究者

入学者
医学部学士課程修了者で臨床医学研究のための臨床知識のバックグラウンドを持ち、本専攻でジョインディグリーを授与されることで国際的に活躍する臨床医学研究者目指す学生。
名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻
履修する研究テーマ
名古屋大学とアデレード大学で、臨床医学領域から精神医学専門分野を選択し、名古屋大学の指導教員を主たる指導教員としてアデレード大学側の精神医学専門分野の教員を副指導教員とする。
自閉症スペクトラム、統合失調症の遺伝子変異解析と病態傾向について課題とする。
・地域性による遺伝変異の傾向
・人種間の違いによる遺伝子変異の傾向
・自閉症スペクトラムの疾患群の中での関連遺伝子の探求
指導教員
・主指導教員:1年次に、基本的な精神疾患の病態把握と論文データベースからの検索、リアルタイムPCR、Western blot等の基本的遺伝子解析技術を指導する。
・副指導教員:2年次以降に12ヶ月以上を過ごす連携大学側の指導教員であり、関連領域における、統合失調症候補遺伝子、マイクロサテライト不安定性(MSI)検出等、高度な専門知識と技術指導を主指導教員と連携して行う。オーストラリアの自閉症スペクトラム、統合失調症の遺伝子変異解析結果の傾向と日本との差異の研究について指導、助言する。
・主指導教員:4年次に論文の作成を指導し、名古屋大学とアデレード大学での研究内容をまとめて、論文作成を指導する。
修了者
精神医学領域で国際的人的関係が構築されており、国際的な研究を行うための基盤を持ち、精神医学領域の国際学会において闊達な討論を行うことができる臨床医学研究者

農学部修士課程修了者→ 国際的に活躍する癌遺伝子領域研究者履修モデル

rund

基礎医学研究者

入学者
農学部修士課程修了者で植物の遺伝子解析・遺伝子操作技術のバックグラウンドを持ち、本専攻で医学研究の知識を学びジョイントディグリーを授与されることで国際的に活躍する基礎医学研究者を目指す学生
名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻
履修する研究テーマ
名古屋大学とアデレード大学で、基礎医学領域から腫瘍病理専門分野を選択し、名古屋大学の指導教員を主たる指導教員としてアデレード大学側の腫瘍病理専門分野の教員を副指導教員とする。 発がんの分子メカニズムの解明とがんの新規診断法の開発を課題とする。
・がん遺伝子の機能解析
・がん抑制遺伝子の機能解析
・がん接着遺伝子の機能解析
指導教員
・主指導教員:1年次に、Akt-Girdinを中心とした基本的ながん関連遺伝子の働きを把握する事について指導、助言し4年間の研究テーマを考える。
・副指導教員:2年次以降に12ヶ月以上を過ごす連携大学側の指導教員であり、Akt-Girdinの下流域で細胞増殖と転移に与える影響について、高度な専門知識と技術指導を主指導教員と連携して行う。アデレード大学の複合医学研究施設SAHMRIの中で研究室横断的に遺伝子解析と細胞実験を行う手法を指導、助言する。
・主指導教員員:4年次に論文の作成を指導し、名古屋大学とアデレード大学での研究内容をまとめて、論文作成を指導する。
修了者
がん遺伝子領域で研究者間の国際的人的関係が構築されており、国際的な研究を行うための基盤を持ち、がん遺伝子領域研究のリーダーとなる基礎医学研究者

工学部修士課程修了者→健康福祉関連産業リーダーモデル

入学者
基礎知識として、機械装置開発技術を持つ。本専攻で医学基礎研究の知識を学ぶことを志望し、国際的に活躍する身体補助装置の研究者を目指す学生
名古屋大学・ルンド大学国際連携総合医学専攻
履修する研究テーマ 名古屋大学
基礎的な医学知識を学ぶため整形外科にて履修することを決定する。本科の主指導教員のもと医学的専門知識を学び、かつ整形外科分野における基礎研究にも携わる。
・加齢に伴う変性疾患
・身体感覚能力低下に伴う運動機能の解析など
医学と工学を融合させた最先端機器の開発を目指し、指導教員とともに4年間のスケジュールを構築する。
履修する研究テーマ ルンド大学
福祉先進国ならではの充実した健康福祉関連研究分野から加齢に着目したリハビリ、そのケアを中心とした研究分野を選択し、その科の指導教員を副指導教員とする。主指導教員のもと身につけた基礎的な医学知識を活かし、かつバックグラウンドに持つ工学知識とともに、ルンド大学にて新たな補助装置開発のための基礎的な研究を開始する。
日本とは大きく違うスウェーデンにおける福祉環境に触れながら、世界最先端の福祉国家が抱える問題や、また高齢化社会の質の向上を目指した最先端の研究などに触れることで、日本で実現すべきあらたな補助装置の開発に取り組むための素地を構築する。
修了者
ルンド大学、名古屋大学における健康福祉関連の研究は、その後の新たな補助装置開発に大きな役割を果たす。医学的、そして工学的、さらには福祉的な観点からの考察は高い評価を受け、当該分野においてリーダー的な存在になる。他分野との交流が新たなイノベーションを生み出し、高い国際的競争力を有す身体補助装置開発者となる。
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