名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻(名古屋=アデレードJDP)

養成する人材像

 「豊かな人間性、高い倫理性、科学的論理性を備え、創造力に富み、多様な学問的素養を身に着け、国際的共同研究を推進し、医学と人類の福祉の発展に著しく貢献できる人材」を養成します。

入学定員

4名/年度(うち名古屋大学を主とする学生2名、アデレード大学を主とする学生2名)

出願資格

 本専攻の対象は主に医学部の学士課程卒業生ですが、この他、他大学も含めた歯科学、薬学、獣医学の学士課程卒業生、工学・農学等の修士課程修了者、医学系研究科修士課程修了者も広く受け入れます。

*基盤となる医学固有の知識が不十分であると判断される場合、基礎科目として既設専攻で開講されている「基盤医学特論」、「基盤医科学実習」などの履修を指導する場合があります。なお、これらの基礎科目は修了要件の対象科目ではなく、修了に必要な単位には含めません。

*出願資格については個別の判断が必要となる場合があります。詳しくは応募要領をご参照いただくかお問い合わせください。

必要とされる英語能力

①TOEFL iBTにおいて 79点以上かつ Writing 22, Speaking 22, Listening 13, Reading 13以上
あるいは
②IELTS(Academic)において Overall Band Score 6.5点以上かつ Writing 6.5, Speaking 6.5, Listening 6.0, Reading 6.0以上
上記は出願時と、渡航時に6ヶ月以内の証明が再度必要です。

留学

 2年次以降に12ヶ月以上アデレード大学に滞在して研究を行います。滞在期間については主指導教員、副指導教員と研究の進捗について話し合いながら決めます。

必要単位

30単位
科目区分 内容
共通科目 国際連携最先端医学特論(2単位)
専門科目 A群(名古屋大学が開講) セミナー(10単位)および実験研究(6単位)
B群(アデレード大学が開講) セミナー(10単位)および実験研究(2単位)

講義科目

「国際連携最先端医学特論」
国際的研究組織構築のための戦略・手法・実例の教授を目的とする。名古屋大学およびアデレード大学が共同で開講し、双方の国際的な研究者の共同教育のもとで研究倫理、基礎・先進技術、国際共同研究の戦略と実例などの双方向教育を行う。
→リンク:シラバス_アデレード_特論_日英

演習・実習科目

「セミナー」、「実験研究」
名古屋大学が開講するA群とアデレード大学が開講するB群があり、学生が目指す専門分野の研究を推し進め、創造力豊かな研究者または医療指導者となるための中核的な科目である。学生の所属する専門分野が開講する。

修了要件

  • 4年以上在籍すること。
  • 12ヶ月以上アデレード大学で研究を行うこと。
  • 30単位以上を修得すること。
  • 年次ごとに進捗を報告し必要な指導を受けること。
  • 学位論文の審査及び最終試験に合格すること。なお、学位論文は査読のある国際誌に掲載が決定した論文1本以上(うち少なくとも1本は主著者)でなくてはならない。

学位審査

学位審査は、合同で主とする大学において1回のみ行われ、それぞれの大学で学位審査を受ける必要はありません。連携大学側の研究科長もしくは学部長と副指導教員はスカイプ等のTV会議システムを使用して合同学位審査に参加します。
 学位論文の審査は、査読のある国際誌への論文の掲載が確定した後に、論文の科学的価値、独自性、論理性を評価します。さらに、ディプローマポリシーとして求める人材像を踏まえて、(1)倫理性(2)科学的論理性(3)多様な学問的素養(4)国際研究推進力の項目について評価、確認を行い、論文と人物を総合的に評価します。

授与学位

博士(医学)
Doctor of Philosophy in Medical Science
(名古屋大学とアデレード大学から単一の共同学位として)

アデレードとアデレード大学について

アデレード大学概要

 アデレード大学は1874年に設立されたオーストラリアで3番目に歴史のある大学です。
多岐分野に亘る世界トップレベルの研究により国際的な評価を得ており、常に世界のトップ1パーセントにランク付けられ、オーストラリアの最重要研究大学で成るオーストラリア8大学(Group of Eight)のメンバーでもあります。
 また、3つのキャンパスを合わせて学生数25,000人以上、職員数3,500人以上と活気に満ち溢れており、伝統的な砂石でできた美しい建物、最先端の学習、研究設備が整う環境です。トランスレーショナルリサーチに積極的で診断機器・医療機器・薬剤開発の分野における高い研究レベルを有しています(ヘリコバクターピロリ菌による慢性胃炎、胃癌との関連実証、熱傷疾患ユニットが開発したスプレー式植皮法など)。また、SAHMRIと呼ばれる病院、製薬会社の研究施設が集中する産学一体の共同医科学研究施設群を形成しています。
 アデレード大学の学位は国際的通用性を持つものです。これまでに数多くのノーベル賞受賞者を生み出しており、彼らの研究は世界に莫大な影響をあたえています。

アデレード大学HPより引用(2017年2月)
http://www.adelaide.edu.au/about/profile

アデレードの街

アデレードには魅力がいっぱい!

南オーストラリアの州都で、人口は約120万人です。以下を特徴としてオーストラリアの都市の中で独自の位置を占めています。
  • ・生活費の安さ 食費、交通費、家賃を含む生活費が州都の中で最も低い都市です。
  • ・暮らし 様々なイベントやフェスティバルを通し地域社会との繋がりを持てます。
  • ・天気 最高平均気温は冬16度、秋、春22度、夏は29度の地中海性気候です。
  • ・学習環境 オーストラリアの市で最も安全で清潔、緑多き場所であり、この規模や心地よさが学習するのに最適な環境いえるでしょう。
  • アデレード大学のHPより引用(2017年2月)
    http://www.adelaide.edu.au/inbound-study-abroad/adelaide/
    City of Adelaide
    Things to do in Adelaide

アデレード大学での講義

Medical Science Lecture

アデレード大学で行われる講義をこちらのサイトから閲覧可能です。

http://blogs.adelaide.edu.au/researchtuesdays/

研究室、教授リスト

名古屋大学・アデレード大学国際連携総合医学専攻 アデレード大学側教員一覧
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