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名古屋大学医学部附属病院が国の「脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業」(脳卒中担当施設)に採択~予防から治療、社会復帰支援を牽引する県唯一の脳卒中拠点として始動~

 名古屋大学医学部附属病院(愛知県名古屋市、病院長:丸山彰一)は、「脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業」に採択されました。

 悪性新生物(がん)が日本における死因第一位であることはご存じの通りですが、75歳以上の高齢者に限ると死因第一位は悪性新生物ではなく、脳血管疾患・心疾患をあわせた循環器病となります。また、全年齢を通じて要介護に至る原因第一位も、循環器病です。

 こうした現状に鑑み、2018年に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病等その他の循環器病に係る対策に関する基本法」が成立し、その後、循環器病対策推進基本計画が策定されました。この基本計画の中で、各都道府県に脳卒中・心臓病等の循環器病に対する中心的な役割を担う拠点として「脳卒中・心臓病等総合支援センター」を設置することが、2022年に決まりました。そして、202573日、名古屋大学医学部附属病院は、愛知県の脳卒中・心臓病等総合支援センターの「脳卒中拠点」として厚生労働省から採択されました。なお、「心臓病拠点」は藤田医科大学病院となりました。

 名古屋大学医学部附属病院および藤田医科大学病院は、総合相談支援窓口を開設し、各病院やクリニック・関連団体と協力しながら、生涯支援型サポートサービスを提供していきます。

 2つの病院は協調して愛知県脳卒中・心臓病等総合支援センターとして活動し、その上で、愛知医科大学病院、名古屋市立大学病院とも連携していきます。また、小児に関してはあいち小児保健医療総合センター、高齢者に関しては国立長寿医療研究センターとも連携を持って進めていきます。脳卒中では、急性期・回復期・維持期の医療機関で構成される愛知県地域医療連携ネットワークと、心臓病では各基幹病院を中心として心臓病連携ネットワークと有機的に連携する体制を構築します。さらに、行政、愛知県医師会や関連学会等の関係団体、患者団体、消防、介護保険事業所と連携し、県全体での包括的な体制構築をめざします。

20250730_脳卒中拠点採択_模式図.png. 愛知県脳卒中・心臓病等総合支援センターの構想図

※ 脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業
 脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患は、後遺症により介護が必要となるケースも多く、リハビリテーションや就学就労支援、福祉サービスの利用支援など継続的な情報提供やサポートが欠かせません。これらの支援強化に向け厚生労働省は、2022年度よりモデル事業として各県1か所ずつ、循環器病の治療・情報発信拠点となる「脳卒中・心臓病等総合支援センター」の設置を進めています。