名大病院の活動について

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- 丸山病院長就任ご挨拶 ー研究・教育の充実による世界最高水準の医療提供で 大学病院として継続的な社会貢献を。(「名大病院かわらばん」133号)
2024年4月、丸山彰一教授が新たに病院長に就任しました。
就任のご挨拶として、名大病院の現況や今後のビジョンについて伺いました。
4月より小寺泰弘前病院長の後任として、名古屋大学医学部附属病院長を拝命しました。患者さん、地域の皆さまには、いつも当院の運営にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございます。この場を借りてご挨拶を申しあげます。
当院は大学病院として診療・研究・教育を通じて社会貢献を行う役割を担っています。診療面では世界最高水準の医療の提供により、がんや小児白血病の治療、移植医療などを強みに高難度の症例に対応しています。先進的な医療提供を支えるため、全国の病院の中でも率先して高度な医療安全の文化を醸成してきたことも当院の特長です。
研究面では臨床研究中核病院として最先端の医療研究を進めています。次代へ新しい医療を提供できるのもこれまでの診療で蓄積された医療データを活用できるからこそで、そのご協力に深く感謝いたします。教育面では、若手医師や看護師などの研修に力を入れており、患者さんのご理解のもと臨床現場で学ばせていただいています。
当院には、当院でしか対応できない高度で先進的な医療を要する患者さんが多く集まります。そのため、今後の展望としては、救急医療体制や手術体制のさらなる強化を検討しています。ただ、高度な医療を提供したくともスタッフ不足ではままならず、看護師をはじめ医療スタッフに選ばれる病院になるための環境づくりにも力を入れていきます。
コロナ禍で当院は全国でも一二を争う人数の重症患者さんを受け入れ、全診療科で一致団結して対応したことで多くの患者さんを回復に導くことができました。社会貢献への意識が高い優秀なスタッフが多いことは当院の強みであり、患者さんのためにも、そうした人材が安心して働ける環境を整えたいと考えています。
一方で、より良い医療を届けるためには最先端の研究の継続が欠かせず、それには相応の時間と資金が必要です。世界における日本の医学研究力の低下が懸念されるなか、医師の働き方改革を進めながら、いかに高度な研究と診療を両立させるかが重要な課題となっています。そこで当院は、DX(デジタルトランスフォーメーション)などで業務の効率化を図るとともに、企業や行政と協働し新しい医療開発をリードしていきたいと考えています。
また、広く社会の皆さまにご支援をお願いし、それを診療・研究・教育の充実に活用させていただきたいと思っています。今、日本の大学病院は非常に厳しい経営状況にありますが、当院は全スタッフが「将来もこの地域の医療を支えていく」という使命感を持って業務に向き合っています。今後も全員で努力を重ねてまいりますので、皆さまには一層のご理解、ご支援をお願いできれば幸いです。
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「名大病院かわらばん」133号 PDFファイル・目次
・丸山病院長就任ご挨拶
研究・教育の充実による世界最高水準の医療提供で 大学病院として継続的な社会貢献を。
・「神経線維腫症総合センター」ができました
・教えて!この言葉「発達障害」
・病院からのお知らせ
・ナディック通信
・診療に医学生が参加します!
・特定基金 医学部附属病院支援事業へのご協力のお願い
・かわらばんHP のご案内
「名大病院かわらばん」について
当院では、病院の活動を広く院内外にお知らせするために『名大病院かわらばん』を発行しており、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/outline/publish/
※『名大病院かわらばん』は、当院における積極的な取組事項等を中心に掲載した季刊誌です。
※上記ホームページには、第58号(2006年1月発行)分から掲載しております。