名大病院の活動について

名大病院の活動について

もどる


名大病院がベトナム(フエ医科薬科大学)へ消化器内視鏡医師を派遣

平成25年2月1日

 名古屋大学医学部附属病院(病院長・松尾清一)消化器内科は、2月3日から6日の予定で、同大学大学院医学系研究科の協定校である、ベトナムのフエ医科薬科大学(総長・CAO NGOC THANH)に2名の医師を派遣し、消化器内視鏡診療についての講習を行います。同診療科において、フエ医科薬科大学の若手医師を指導したことを契機に、平成24年10月29日に締結された学術交流協定に基づくプロジェクトで、ベトナムの消化器内視鏡医の育成と病院の医療機器を整備することにより、ベトナムでの消化器医療の強化を目的とします。

 現在、消化器分野における内視鏡を用いた診療の役割は大きく、診断のみならず治療法としても、患者さんにとって苦痛の少ない治療法の一翼を担い、拡大の一途をたどっています。しかしながら、ベトナムにおける内視鏡医は、およそ8800万人の人口に対して数百名と、日本に比べて極端に少ないのが現状です。今回の医師派遣では、同大学の大学院生を対象に、消化器内視鏡についての講義のほか、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)の実習を中心とした、実践的な指導を行います。これを皮切りに、今後も継続的に医師の人材交流を行っていく予定です。

 本プロジェクトで育成される人材が、今後ベトナムにおいて若い内視鏡医を指導していくことによって、ベトナムの地域医療の改善と地域住民の健康増進がもたらされることが期待できます。