病院からのお知らせ

病院からのお知らせ

もどる


当院における小児外科手術診療の一時停止について

令和71227
名古屋大学医学部附属病院
病院長 丸山 彰一


 当院は,患者安全および倫理的手続きに関する懸念を受け,令和7129日より,小児外科の手術診療を当面の間,停止しております。患者さん・ご家族および地域の方々には多大なるご心配とご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。なお,当院で手術を行わないことが患者さんに過大な不利益をもたらすおそれがある場合には,当院の状況等を患者さんにご説明し,患者さんの選択の機会を確保した上で,例外的に手術を実施しております。

1 停止の理由
 当院は,小児外科において以下の複数の事例が重なったことを受け,手術診療の一時停止を決定しました。具体的には,下記①,②の医療事故への対応中に,③の倫理手続き不備が確認され,小児外科の患者安全や倫理的手続きにおける管理体制に重大な懸念を抱くに至り,当面の間,小児外科の手術診療を停止することといたしました。

① 2023年の片腎摘出事例
 2023
年に小児外科において内視鏡手術を実施した際,誤って患者さんの健康な腎臓を摘出する事例が発生しました。当該事例については,調査委員の過半数を外部の専門家で構成した事例調査委員会による調査が行われ,2025年に終了しています。また,調査報告書に基づき必要な改善措置を実施しています。

② 2025年の手術死亡事例
 2025
年に小児外科において内視鏡手術中に心停止となり,そのまま患者さんが亡くなる事例が発生しました。本事例は医療事故調査・支援センターへの報告を行った上で,現在,外部の専門家を主とした事例調査委員会を設置し,正確な事実経緯の把握,事例発生原因の究明等を進めています。調査の結果を踏まえ適切に対応したいと考えております。

③ 2025年の院内の倫理的手続きの不備
院内の倫理的手続きを踏むべき薬剤の使用に関し,小児外科がその効能について誤った認識のまま院内申請を行い,その薬剤の使用下にて手術を行った事例が202512月に確認されました。小児外科の倫理的手続きに不備があった可能性があり,現在患者さんへの影響を含めた事実関係の確認を進めています。

2 停止の概要
① 停止対象
 小児外科による手術診療

② 例外的に実施する手術
 他院での手技・患者管理の困難性,患者さんの移動によるリスクや治療の連続性の断絶などを総合的に検討した結果,患者さんに過大な不利益をもたらすおそれがある場合は,患者さんに当院の状況等を説明し,患者さんの選択の機会を確保した上で例外的に手術を行います。

③ 再開時期
 現時点で再開の具体的な時期は未定です。患者安全・倫理手続き上の懸念が払拭されたと当院が判断した時点で再開いたします。

3 現在通院中の患者さん・ご家族への対応
 近隣の医療機関と連携を行い,主治医が中心となって個別に対応させていただいております。

 

4 本件の問い合わせ先
 総務課
 電話:052-744-2772
 (9:0019:00,令和71227日~28日,令和815日~)

 

5 最後に
 当院は患者さんの安全を最優先に,誠実に対応してまいります。今後の情報は当院ウェブサイトおよびプレスリリースで随時お知らせいたします。

以 上