診療科・部門

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神経線維腫症総合医療センター センター長:西田 佳弘(病院教授)

神経線維腫症の患者さんとご家族に安心できる診療と適切な情報を提供!

当院では2014年1月から10年以上にわたり、神経線維腫症1型(NF1)(別名:レックリングハウゼン病)の患者さんとご家族に多診療科・多職種で連携して診療を行って参りました。よりいっそう充実した内容の診療を提供するため、2024年3月より正式な組織としてセンター化いたしました。


診療体制

NF1患者さんのさまざまな困りごとに対応するため、関連する診療科や職種(小児科、整形外科、眼科、脳神経外科、皮膚科、形成外科、親とこどもの心療科、認定遺伝カウンセラー、チャイルドライフスペシャリスト、理学療法士など)により、集学的な診療を行います。

対象となる症状

NF1患者さんにみられるさまざまな症状に対応します。カフェ・オ・レ斑や皮膚神経線維腫などの皮膚症状、側弯症などの骨形成異常、視神経膠腫や叢状神経線維腫(皮膚よりも深い部位に発症する神経線維腫)・悪性末梢神経鞘腫瘍などの良性/悪性腫瘍、高血圧、血管障害、発達障害など、多彩な症状に対してお一人お一人に合わせた情報を提供し、適切な診療を行います。NF1は遺伝性疾患であるため、適宜遺伝カウンセリングを行います。

今後の展開

神経線維腫症には、NF1以外に神経線維腫症2型(NF2)や神経鞘腫症が含まれます。NF1だけでなく、NF2や神経鞘腫症に対する総合診療を充実化させていく予定です。
また、全国的にみてもNF1患者さんを多診療科・多職種で連携して診療している施設が少ないため、全国に同様の体制を持つ施設が増えるように支援し、オールジャパンでNF1患者さんに対する診療レベルの向上をめざします。