小児がん患者に最高の医療を
当院が小児がん拠点病院に選定されたことから、治療体制の充実を図るために当センターは設立されました。
小児がん治療センターは、センター長(兼任)のもと、小児がんの診療に関わる関連各科の教員(兼任)と、外科系、内科系専任教員のほか、小児がん診療に従事する内科系、外科系レジデントで構成されます。
小児がんの診療に関わる小児科、小児外科、脳神経外科、整形外科、放射線科、外来化学療法部等が協力して,小児がん診療、研究を牽引する他、専門的知識を有する医療従事者の育成を行います。
他院では治療困難な難治性小児がんの治療を行っています。それゆえ、入院患者の半数が造血幹細胞移植が必要です。県外からの紹介患者も多く、患者家族の滞在施設(ドナルド・マクドナルド・ハウスなごや)を併設しています。
年間の造血器腫瘍、固形がんの新規入院患者数の総計は70名です。また、自家および同種造血幹細胞移植の症例数は25~30名です。とりわけ、神経芽細胞腫の紹介が多く、年間10名に達します。
家族間HLAミスマッチ移植など、難易度の高い同種造血幹細胞移植の占める割合が多く、合併症の克服をめざし、ウイルス特異的細胞障害性T細胞療法や間葉系幹細胞療法などの先進医療を実施しています。