勉強会・症例発表等
児童精神医学セミナー
名古屋大学では20世紀の初頭には児童青年期精神医学の臨床と研究を担う児童部が開設され,多くの先達を輩出してきました.そして今,その伝統は,親と子どもの心療科(児童精神科)へと受け継がれています.児童青年期精神医学の視点は,子どもの精神科を専門とする医師や公認心理師にのみ大切なのではありません.大人の患者さんに接するときでも,その人がどのような特性を持ち,どのような家庭環境,仲間関係の中で育ち,今日に至ったのか,発達的な視点を含めた多面的な理解は,より深い患者理解,一歩進んだ治療実践を行う上では不可欠なものです.親と子どもの心療科の教員によるレクチャーとディスカッションを通して,児童青年期精神医学の基礎を体得していただきます.
- 開催
- 木曜日(基本的に第一木曜日) 午後5時から
- 担当者
- 親と子どもの心療科教員及び関連病院の児童部所属の指導医
- 対象
- レジデント及び若手医師,公認心理師など
セミナーのテーマの例
- 児童青年精神医学の臨床
- 子どもの心の発達
- 知的能力障害
- 自閉スペクトラム症
- 注意欠如・多動症
- チック症
- うつ病
- 双極性障害
- 統合失調症
- 神経性やせ症
- 虐待と愛着障害
- さまざまな不安症
- 緘黙
- 薬物療法
- 療育による発達支援
- ペアレントトレーニング
- 子どもの入院治療
- 不登校・教育との連携
- 非行・触法
- 児童精神科の専門性とキャリア
さらに,大学での初期研修終了後も継続して児童青年期精神医学を学び実践していこうという先生には,児童部への入会をお勧めしています.児童部では児童精神医学セミナーに引き続いて午後7時から症例検討を中心とした勉強会を開催しており,さらに学びを深めることができます.