研修医の先生方、当科入局をお考えの先生方へ

私は、名古屋大学精神科の大学病院研修を終えて後期施設研修に入ったばかりの3年目精神科医です。
初期臨床研修医の2年間に多くの科を回り、各々の科で素晴らしさは感じられていると思います。どこに入ろうかなと悩むことでしょう。自分自身もその一人でした。
精神科に専攻を決めて名古屋大学精神科医局に入局したきっかけは、毎年3月に行われる研修医向けの勉強会の時でした。元々多くの先輩方が入局していたため、その勉強会で精神科の素晴らしさについて教えてもらうことができ、勉強会後の懇親会で尾崎教授に直接お話を伺えたのも大きなきっかけです。
ただ、やはり現場を見てみないと分からないと思い、入局前に見学をお願いしました。入局面接は夏と冬の2回ありましたが、結構ギリギリまで他の科と悩みましたので、秋頃に見学しました。そこで実際の精神科レジデントの勤務を見て入局を決意しました。
精神科研修として一番勉強になるのはやはり初診だと思います。毎日色々な患者さんが名古屋大学を受診されます。ある程度時間を区切って予診を取り、教員の先生に付いて初診を行います。初診時の診断、検査、治療方法を決めてゆくのですが、そこで学んできたことがこの先も必ず役に立つ筈です。
病棟業務では、入院が必要とされた患者さんの入院治療を行います。最初は薬の名前さえよく分かりませんでしたが、名大精神科では3人主治医制(屋根瓦方式)を取っているため、迷ったことは先輩レジデント及び教員に相談し、治療方針を皆で決めていけるようになっている点が安心です。何より、外来診察と違い、時間を十分に取って患者さんと話ができることが、良い経験になると思います。
2年間で大学病院研修を終えて、後期施設研修に入るのですが、後期では、総合病院である大学病院とは違い精神科単科病院での研修となります。色々な精神科病院があるためそれぞれ特色はありますが、より一層専門性の高い経験を積むことができると思います。私の後期施設研修先では、主治医として慢性期患者を15名程担当し、急性期患者の治療や精神科救急の対応も行っています。後期研修先では、既に大学病院研修を終えられた先輩の先生が多く在籍し、その先生方に色々教えてもらいながら今まで大学で勉強したことを活かしてさらに知識や技術を深めており、毎日が充実していると感じられます。
精神科に興味のある方は、是非一度見学にお越しください。