入局Q&A
Q 初期研修終了後には必ず大学病院で研修しないといけませんか?
A 日本専門医機構の放射線科専門研修プログラムのルールでは、基幹病院である名古屋大学医学部附属病院での1年以上の研修が必要です。名古屋大学医学部附属病院での研修の時期や期間に関しては、ご本人の希望を踏まえ、調整させていただきますので、医局長にご相談ください。
Q 大学で研修する際の身分、収入は?
A 放射線科の医員や専攻医として雇用され、月額20~25万円程度の収入があり、通勤手当や超過勤務手当などもあります。それに加えて、関連施設での定期代務(週3回)と不定期の代務があります。また、希望者には時間外の代務もあります。
Q 大学院の入学は必須ですか?
A 必須ではありません。
大学院を卒業すると、医学博士を取得し、大学の教員ポストに就くことができますが、大学院の入学に関しては、本人の意思によって決めてもらっています。ご自身のライフプランに合わせて、入学をご検討ください。
Q 大学院生になるというと基礎医学教室で研究するというイメージがあるのですが?
A 放射線医学に関する技術は日々進歩しており、臨床研究の余地がいっぱいあります。当教室も臨床研究(新しい画像診断法や放射線治療法の開発、人工知能の臨床応用への研究など)を行っています。研究内容については、個人の興味や時代の必要性などを考慮しながら、個別に相談していただけます。
Q 研修終了後の進路は?
A 教員もしくは医員として大学に残るか、放射線科医として働ける関連病院などを斡旋させていただいております。
Q 関連病院はどこですか?
A 医局から常勤医を派遣している病院のリストをホームページのリンク集に載せています。その他に非常勤医のみを派遣している病院が数多くあります。
Q 入局制限・試験について
A 入局試験は行っていません。画像診断や放射線治療、放射線医学の研究に興味がある方は特に歓迎いたします。
Q 入局手続き・時期について
A メールもしくはお電話で、医局長にご連絡ください。その後、医局長・主任教授との面談を受けていただき、入局を決定します。放射線科専門研修プログラムの申し込みは通常、10~11月頃に開始しますので、それまでに決めていただければと思います。
Q 名大出身ではないのですが?
A 出身大学による区別はまったくおこなっておりません。スタッフの半数は他大学出身です。
Q 後期研修により卒後2年以上経過してしまったのですが、入局できますか?
A 制限はありません。ただし、放射線科専門医を取得するには、放射線科専門研修プログラムに準じて、3年間の基本領域研修と2年間のサブスペシャリティ領域研修を受けていただく必要があります。それまでの診療科における経験は、放射線科医として役立てることができ、これまでの時間は決して無駄ではないと考えております。
Q 女性の入局は?
A 近年、女性医師は増加傾向であり、放射線科も例外ではありません。放射線科以外の診療科と比べて、時間に融通をつけることが可能であり、保育園のお迎え時間に間に合うような勤務体制を組んでいます。
当医局には、育児をしながら放射線科医として働いている女性が多くおられます。
最近の入局者数
名大卒(男) | 名大卒(女) | 他大卒(男) | 他大卒(女) | |
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平成30年度 | 0名 | 1名 | 1名 | 0名 |
令和元年度 | 0名 | 1名 | 0名 | 0名 |
令和2年度 | 1名 | 1名 | 2名 | 0名 |
令和3年度 | 2名 | 2名 | 1名 | 0名 |
令和4年度 | 2名 | 1名 | 0名 | 0名 |
令和5年度 | 3名 | 0名 | 2名 | 0名 |
令和6年度 | 3名 | 0名 | 5名 | 0名 |
Q 入局説明会はありませんか?
A 毎年、オンラインで入局説明会を開催しています。開催時期については医局のホームページをご参照ください。
また、医局主催で、研修医向けのセミナーも開催しています。日程については直接、お問い合わせください。
セミナーへの参加は入局とは無関係ですので、気軽に参加していただけます。
さらに、医局見学や、医局長との個別面談も随時受け付けております。
Q 人工知能(AI)によって放射線科医の仕事がなくなることはないですか?
A ないと思います。
放射線科医はその時代の最先端の技術を積極的に取り入れてきた診療科です。AIソフトウェア自体は2011年から放射線科の画像診断に取り入れられ、現在では多種多様のAIソフトウェアを活用しながら診療を行っています。
2016年に5年以内にAIによって放射線科の仕事がなくなるかもしれないと発言したのは著名なAI研究者のジェフリーヒントン氏です。AIの進歩は急速ですが、現状のところ放射線科医の仕事はなくなっていません。2022年にChat-GPTが一般公開され、生成系AIの急速な発展が見られています。仮にAIの発展により最適な診療を行うのにAIが必要となれば積極的にAIを取り入れていくのが放射線科医です。また、放射線科医の仕事は数多くあり、AIで軽減されるのはその一部でしかありません。AIを使用することで空いた時間を他の診療業務に使うことで、より患者さんに最適な診療を行うことができると考えます。