第2検体検査室

第2検体検査室は、一般検査室、微生物検査室および遺伝子検査室で構成されています。
一般検査室で実施している尿・便の検査は、患者さんに対し無侵襲であり、かつ簡便に実施が可能な検査であることからスクリーニング検査として活用されています。当検査室では尿検体の受付、分注、検査までを自動化し、効率化および省力化を図っています。尿・便以外にも脳脊髄液、体腔液、CAPD廃液、寄生虫検査など様々な検査を行っています。一般検査は簡便な検査であるものの、結果の信頼性の担保や分析装置の管理など、要所で臨床検査技師の技量が試される検査です。あらゆる疾患における最初のチェックポイントとして、質の高い検査結果を迅速に提供できるように努めています。
微生物検査室では『休まない感染症管理』を掲げ、従来行ってきた当直者による血液培養24時間報告体制に加え、微生物検査担当技師による365日稼働の一般細菌検査報告体制を実現しています。臨床検査の中でもとりわけ技術・知識・経験が必要な分野であり、新しい菌種・新しい薬剤耐性菌の出現に対応するために常に情報収集を行いながら、より効果的な感染症診療支援・感染管理・抗菌薬適正使用に貢献できるよう職員が一丸となって取り組んでいます。
遺伝子検査室では、SARS-CoV-2ウイルスなど病原体の遺伝子検査や、がんの確定診断補助となる遺伝子検査、がん細胞の遺伝子による薬剤適応の可否を決定する検査、抗悪性腫瘍剤であるイリノテカンに対する副作用を予測する薬剤応答遺伝子検査と多岐にわたる検査を実施しています。さらに、先進医療に登録された眼科領域の感染症遺伝子検査にも対応しています。がんゲノム医療の拡充とともに飛躍的に変化する環境の中で、患者さん及び臨床貢献ができるよう尽力しております。