第1検体検査室

第1検体検査室は生化学検査、免疫血清検査、血液形態検査、血栓止血検査と輸血検査(輸血部)により構成されており、安全で良質な診療支援のために、常に向上を目指し高度先進医療を担う大学病院にふさわしい検査室を目指しています。私たちの目標は、最先端医療を支え臨床側からの要望に柔軟に対応し、昼夜を問わず患者の救命に必要な検査を迅速に提供することです。交代制勤務により時間外(夜間・休祝日)も平日の日勤帯とほぼ同様の検査依頼を受け付けており、入院患者の回診前検査結果報告および外来患者の診察前検査結果報告を心掛け、特殊検査や外注検査を除く検査のリアルタイム(迅速)報告を行っています。また、年間3種類の第三者機関による外部精度管理に参加し常にデータの信頼性を担保しています。2022年には日本臨床衛生検査技師会品質保証施設としての認証を受け、国際的に標準化された臨床検査法を導入し、かつ精度の高い大型の自動分析装置で正確な検査結果を迅速に臨床側に報告しています。

輸血部では輸血用の血液製剤(赤血球、新鮮凍結血漿、血小板)、および感染症や出血時に使用する血漿分画製剤の管理を行います。また、血液型判定や交差適合試験など、輸血に必要な検査を行います。さらに、白血病や癌の治療(大量抗癌剤使用)の際の補助療法、あるいは再生治療に用いる血液幹細胞の採取と処理、保管も行っています。平成8年からは国立大学の中でその後のモデルとなる『検査部・病理部の検査技師を含めた24時間輸血検査・管理体制』を確立し、必要な製剤をリアルタイムで支給することが出来るようになりました。 当輸血部は検査部、病理部と一体運営を行うことにより、迅速で精密かつ正確な輸血検査や管理に尽力しています。