去る2016年11月22〜23日、名古屋大学医学部一行がスウェーデン・ルンド市を訪問し今回で2回目となる合同国際学術シンポジウムをルンド大学医学部のBiomedical Center (BMC)にて開催いたしました。また同時に本学がルンド大学とともに設置する共同博士課程(ジョイントディグリープログラム, Joint Degree Program)に関する合同運営協議会を開催しました。
本来3日間の予定でしたが航空便の欠航により急遽2日間に短縮されてシンポジウムが行われました。グニラ・ヴェステルグレン・トーソン ルンド大学医学部長のウェルカムスピーチの後、国枝秀世名古屋大学研究担当理事、髙橋雅英名古屋大学医学系研究科長より名古屋大学と当医学部の紹介を行いました。その後、腫瘍学、生体イメージング学、日を改めて整形外科学、中枢神経学において両大学から合計14名の研究者による研究発表が行われ、参加者と活発な議論が行われました。
本年1月に両大学の間で共同教育プログラムを開設し共同医学博士号授与を行う旨の協定書に調印した後、本学では文部科学省と交渉を継続し2016年11月8日付けで新専攻「名古屋大学・ルンド大学国際連携総合医学専攻」の設置が認可されたばかりです。本件をルンド側とともに祝したと同時に、より具体的な運営につき、ルンド大学医学部の博士課程プログラムの責任者であるステファン・ハッセン副医学部長を交え合同学術運営協議会を開催しました。この中では4年間の履修計画について、両大学の必修科目の履修方式、ルンド大学独自の科目である「Portfolio」の履修について、博士号授与の必要要件、中間評価であるHalf-time reviewとThesis defenseについて具体的な議論を交わし、同時に2017年4月からの新規学生受け入れに向け早々に候補者を募集する必要性を確認しました。今後の両大学の強固なパートナーシップと新専攻の成功を強く確信させる訪問となりました。