名古屋大学大学院医学系研究科が設置する国際連携総合医学専攻(ジョイント・ディグリー・プログラム)は、連携する2大学が共同して教育プログラムを構築し、1人の学生の1つの研究テーマを2大学の2人の指導教員が中心となって指導するものです。研究が完結した暁には2つの機関が連名で単一の学位を授与します(=ジョイント・ディグリー)。通常と同じ4年間の大学院在籍期間において、12ヶ月以上の留学を保証され、かつ海外大学からも学位という形で国際経験が証明されます。
本専攻では両大学がそれぞれの強みを活かし、統一された学位プログラムを設けることにより国際的次世代研究者の養成を目指します。学生は海外有名大学を含む2つの大学・研究室に在籍することで、1つのテーマを多面的な観点から検討・議論し、同時に異なる文化、宗教、生活様式を体験することが可能で、問題を解決するコミュニケーション能力とマネジメント能力を身につけることが期待されます。
このような海外大学との共同学位プログラムは平成26年11月の大学設置基準の一部改正により制度上実施することが可能となりました。そして文部科学省への申請・審査を経て、平成27年6月15日付けで我が国初めてのジョイント・ディグリー・プログラム 「名古屋大学・アデレード大学国際総合医学専攻」が設置されました。
名古屋大学では、文部科学省のスーパーグローバル大学創成事業に採択されるなど、世界トップレベルを目指す先端的研究強化に取り組んでおります。本専攻の設置もその一環として共同教育・研究を進める枠組みの拡大を図るもので、今後さらに研究能力を高め欧米との強いパイプを築きながら、「アジアのハブ大学」となることを実現します。
・取得可能学位:博士(医学)
・入学定員:名古屋大学より各専攻2名/年度(アデレード・ルンドJDP)、1名/年度(フライブルクJDP)
・経済的支援:連携大学の授業料は不要、各種奨学金への応募をサポート、渡航・帰国費(最大20万円)と留学中の学修・研究活動費(月20万円)を補助
・留学する研究室の決定にあたってはご希望に沿ってご所属の医局と連携大学を仲介します
入学資格、必要単位など各専攻の詳細はこちら→名古屋=アデレードJDP、名古屋=ルンドJDP、名古屋=フライグルクJDP