病院からのお知らせ

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画像診断レポートに記載された所見に対応せず、 肺癌が進行し死亡した事例について

2024年411

名古屋大学医学部附属病院(以下「当院」という。)において、20163月に行った胸部CT検査の画像診断レポートを、主治医が確認はしましたが適切な対応をせず、肺癌の進行を許し死亡した事例が発生しました。

本事例について、当院の診療行為が不適切であったと考え、2024325日に患者ご遺族に対し説明を行い、併せて謝罪と共に賠償の約束をいたしました。このたび、ご遺族のご許可をいただきましたので、調査報告書の概要を示し、本事例の経緯等について皆様にご報告申し上げます。

ご遺族にあらためて謝罪申し上げるとともに、上記調査報告書において示された提言を真摯に受け止め、再発防止に職員一丸となって取り組む所存です。

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当事例は201921日に当院医療の質・安全管理部に報告され、202229日に開催された「臨時安全推進委員会」(委員長:長尾能雅副病院長)にて審議されました。

同委員会は、本事例の治療経過に関し、さらなる調査・検証が必要と判断、事例調査委員会の設置を病院長に進言しました。これを受け小寺泰弘病院長(当時)は、複数の外部専門家を主体とする事例調査委員会の招集を指示、名大病院から各学会、団体に外部委員の派遣を要請し、本事例調査委員会が設置されました。事例調査委員会は2022712日、823日、126日、20231228日の計4回開催され、2024313日に調査報告書を取りまとめました。

調査報告書の概要.pdf