名古屋大学医学系研究科 消化器内科学

入局案内医局員・先輩の声

医局員・先輩の声

入局をご検討されている皆さまのために、当科に入局された先輩のメッセージを掲載しています。
興味をお持ちの方は是非ともご参考にしてください。

  • 平井 恵子Keiko Hirai

    大学院に入って〜女性医師の視点から〜

    関連病院での初期後期研修、異動後約2年間勤務し、大学院進学決定後に妊娠が分かり、医局・前勤務病院の先生に御配慮いただき育休復帰後に大学院に入り消化管グループに所属しました。保育時間内での勤務や子供の病気のための急な早退が必要となることもあるため、臨床・研究・外勤の配分や研究内容について融通を利かせて下さったり、不在時の臨床業務を他の先生方がこなして下さったり、寛容な環境で勤務させていただいています。大学院での研究はまだ道半ばですが、市中病院ではなかなか追求できない専門性の高い医療や日常診療の基盤となる研究分野に携わることは新鮮であり興味深く感じながら継続しています。当科は医局員が多く、近年女性医師も増え、悩ましい点の相談や様々な意見を聞くことができ、同じ消化器内科の多くの同年代の医師との交流も深まります。関連病院が多く、大学と関連病院との結びつきも診療・研究における強みです。私自身は未熟な面が多く、限られた時間の中で臨床・研究、家庭と並行していくことに悩みはつきませんが、上司・同僚、家族のサポートをいただけることに感謝しており、今の道に進んで得られる楽しさ、喜びを貴重なものと感じています。個人によって家庭環境、人生観など異なる状況があると思いますが、当科では個人の状況に合わせた勤務について相談できると思います。幅広い消化器内科の日常診療に従事されている先生方に、当科で一分野を深く掘り下げる研究の面白さにも触れていただければと思います。

  • Miguel Rodriguez

    Miguel Rodriguez

    I am a Peruvian physician who is currently in 4th grade of doctoral program at Gastroenterology and Hepatology department from Nagoya University. My field of study is related to Inflammatory Bowel Disease, in specific Ulcerative Colitis. After graduating from medical school in Peru in 2016, I applied to the MEXT scholarship (文部科学省奨学金) offered by the Japanese Government through the Japanese Embassy in Peru. Living in Japan has been challenging, due to the language barrier; however, since day one, I received a lot of help to adjust not only into the Gastroenterology Department, but also into Japanese lifestyle. Looking back, I would say my period in Japan has been a productive one, and I hope I get to learn even more the rest of my time here.

  • 今井 則博Norihiro Imai

    今井 則博Norihiro Imai

    出会いと刺激

    肝疾患を専門とした消化器内科医として臨床・研究に従事しています。私は関連病院での後期研修を終えたのち、3年間の国内留学を経て、大学院に入学いたしました。大学院では基礎研究室にもお世話になり、基礎研究のイロハを学ばせていただきました。大学院での経験の中で、ユニークな仕事がしたいとの思いが強くなり、博士取得後には米国へ3年間留学いたしました。帰国後は肝臓グループにてPhysician-Scientistとして日々、切磋琢磨しています。振り返ると関連病院・大学院での出会いが私のキャリアの大きな分岐であったと思います。温かくご指導くださった先生、ロールモデルとなった先輩、苦楽を共にした同僚、すべてが私の財産だと感じています。皆さんにとっても大学での新たな出会いが新しい刺激となると思います。一緒に仕事ができるのを楽しみにしています!

  • 飯田 忠Tadashi Iida

    飯田 忠Tadashi Iida

    基礎から臨床へ

    大学では胆膵グループに所属しつつ、腫瘍病理学の榎本教授のもとで膵癌を中心に基礎研究をさせていただいています。学生の頃は全く基礎研究に興味を持ってこなかった自分が大学に戻るときに基礎研究を選んだ理由は、臨床現場で感じる素朴な疑問(同じ癌なのになぜ膵癌は他の癌に比べ予後が悪いのか?等)を理解し解決していくためには、基礎に立ち戻って研究する必要性があると強く感じたからです。基礎研究に飛び込んでいくのには不安もありましたが、臨床の先生方や基礎の先生方に心置きなく研究できる環境を作っていただき不自由を感じることなく現在研究をさせていただいております。基礎の世界は臨床の世界と同様に厳しい世界でもありますが、臨床ででてくる素朴な疑問(クリニカルクエスチョン)が基礎研究においても大きな武器になると感じますし、臨床の現場を知っているからこそ基礎の先生では思いつかない方向に研究が進むこともあります。すべての臨床研究は基礎研究をベースにしていますので、臨床研究を行う上でも短期間基礎研究に没頭する経験があることは必ず役に立ちます。少しでも興味があれば是非一度、基礎の世界にも足を踏み入れてください。

  • 新家 卓郎Takuro Niinomi

    新家 卓郎Takuro Niinomi

    専門性をもつオールラウンダーへ

    私は大学では肝臓グループにお世話になり、瀬戸市にある公立陶生病院に赴任しました。肝疾患を専門としていますが、消化器全般に積極的に治療を行い、外傷などの他科からの血管内治療の依頼にも対応しています。もともと私は他大学の関連病院で研修し消化器内科医になりました。内視鏡技術などは少しずつ上達していくのですが、どうしても肝臓分野への苦手意識がありました。様々な先生方にアドバイスをいただき、関連病院の多い名古屋大学消化器内科医局に相談させていただいたのが入局のきっかけでした。その後赴任した関連病院や大学病院では多くの活力あるエキスパートの先生方からの指導を受け、そして専門性を磨くために集まった同世代の多くの仲間と出会うことができました。人に恵まれたことで医師としての成長、そして安定した医療の提供につながっていると感じています。消化器内科では診断力や検査・治療技術などを幅広く習得することができます。多くの先生方との出会いにより、皆さんの目指したい医療が見つかるのではないかと思います。

  • 服部 峻Shun Hattori

    服部 峻Shun Hattori

    大学院生活で得たもの

    大学院では小腸大腸を中心に消化管グループで臨床、研究ともに非常に多くのことを学ばせていただきました。治療に難渋するIBD患者の診療、ESDの困難症例、小腸内視鏡など最先端の臨床を多く経験し学ぶことができました。現在勤めている病院でも悩むことが多々ありますが、大学ではどのように治療するだろうかということを1つの指標に考えて臨床に取り組むように意識しています。研究では腸内細菌について取り組むことになり、本当に全く何もわからない状態からのスタートでしたが、教官の先生方を中心に本当に丁寧にご指導いただき何とか論文も書くことができました。
    個人的に最も大学院でよかったと思っていることは、多くの人と出会えたことです。教官の先生方の実際の知識や技術を目の当たりにできることはやはり他では経験できないことと思いますし、現在の日々の診療に非常に役立っていると思っています。また近しい学年の多くの先生方と仲良くなれたことは本当に大きな財産だと思っていて、今でも大学院時代の同僚と会って話す機会があると自分ももっと頑張ろうといつも刺激をもらえます。帰局前は恥ずかしながらある程度自信もあったつもりですが、先輩後輩問わず色々な先生と出会うことで自分の未熟さを思い知ることができ、そのおかげでさらなる向上心を持つことができたと感じています。今の自分がそう感じることができるのは大学院で学んだおかげだと思いますし、誰にとっても大学院は必ず何かしらの刺激をもらえる場所だと思います。