オリゴデンドロサイトは軸索周囲を髄鞘化することで、活動電位の伝播速度を約50倍程度まで速めることができます。
これまで、私たちは神経活動依存性を担うオリゴデンドロサイト内の分子基盤を明らかにし (Wake et al., 2011)、その分子基盤を担う形態的特徴を抽出してきました (Wake et al., 2015)。
現在、神経活動依存的髄鞘化を阻害したマウスの行動変容を明らかにすると共に、オリゴデンドロサイトが神経回路活動へ及ぼす影響を、2光子顕微鏡を用いて可視化しております。
またこれらの変化を担うオリゴデンドロサイトおよびその前駆細胞の機能応答を可視化すると共に、神経回路の変容と共に変化する分子・脂質群を2光子顕微鏡と質量分析顕微鏡を組み合わせることで解明しようとしております。