調査研究対象者の範囲
J-MICC研究は、日本人の生活習慣と遺伝子が病気とどう関係しているのかを調べ、病気の原因や体質に応じた予防方法をみつけていこうとする、新世代の疫学研究です。
文部科学省科学研究費の助成を受けて、2005年4月から全国の共同研究施設で調査が開始され、これまでに全国で10万人以上の方々にご参加いただいています。
大幸地区はJ-MICC研究の一地区で、2008年から2010年にかけて名古屋市住民を対象として名古屋大学大幸キャンパス(名古屋市東区)で参加者登録をおこないました。
2014年には生活習慣の変化などを見るための第二次調査を実施し、現在は追跡調査を継続しています。調査研究対象者は本研究にご参加いただいた約5,100人です。
調査研究の目的及び全国がん登録情報の提供を受けることについて
本研究では、調査データから得られる情報と「追跡調査」から得られる死亡や疾病罹患との関連について、匿名化した集団として解析し、生活習慣病における予防要因・危険要因を明らかにすることを目的としています。
そのためには、「追跡調査」により研究に参加してくださった方々の健康状態を把握する必要があります。研究にご参加いただくときに、健康状態を把握するため、住民票の閲覧、病院への照会、がん登録情報の入手が必要であることについて、
ご説明させていただき、また、お手紙をお送りするなどして、研究にご協力いただいています。
〇本研究の概要はこちら
このたび、平成 28(2016)年から、がん登録情報の入手のために「全国がん登録等の推進に関する法律」に基づいて登録されている「全国がん登録」情報を利用したいと考えています。
「全国がん登録」とは、日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国で1つにまとめて集計・分析・管理する新しい仕組みです。
この制度は平成28年(2016)年1月に始まりました。「全国がん登録」では、居住地域にかかわらず全国どこの医療機関で診断を受けても、がんと診断された人のデータは都道府県に設置された「がん登録室」を通じて集められ、国のデータベースで一元管理されています。
詳しくは、
がん情報サービス『全国がん登録とは』をご覧ください。