当番世話人挨拶

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このたび、2018414(土曜日)に、名古屋大学医学部附属病院にて第2回東海北陸HLA研究会を開催させていただくこととなりました。
東海地域における
HLA研究および検査は、1970年代に愛知県がんセンター病院と研究所の赤座達也先生と吉田孝人先生によって始められ、その後の造血細胞移植および臓器移植といった移植領域では、組織適合性検査(HLAタイピング、抗体検査、クロスマッチなど)は不可欠な検査として移植前後に広く実施されています。また、近年、抗体関連型拒絶反応やその予後との関連からHLA抗体検査の重要性が認識されてきており、ますますこの領域の進歩がみられております。 そのような中で、キックオフミーティングとしての2016年の東海北陸HLAセミナー(第ゼロ回東海北陸HLA研究会)、2017年の第1回東海北陸HLA研究会と研究会としての歩みが始まり、2018年の第2回の東海北陸HLA研究会を開催させていただくことは、誠に光栄に感じております。
造血細胞移植領域、臓器移植領域、輸血領域、HLA関連検査領域が合同で開催する本研究会は、研究から臨床まで、有意義に、かつ、フランクに情報交換を行うことが可能であり、安全かつ効果的な移植医療の実現に役立つものと考えられます。意見交換による医療チームと検査チームとの交流の深まり、検査の意義を明確にすることで新たな視点での取り組みや発見、モチベーションの向上などにつながり、さらに、多施設共同の臨床研究、基礎研究にもつながり、HLAを核とした移植医療の活性化を促進することが期待されます。  本研究会では、HLA中心とした多方面にわたる様々な研究、臨床の諸問題について、多くの先生方により研究の成果を発表していただき、活発な議論の場としていただければと思います。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

2回東海北陸HLA研究会
当番世話人
小倉 靖弘
名古屋大学医学部附属病院 移植外科 病院教授