プログレスレポート会議報告

脳とこころの研究センター第1回プログレスレポート会議報告

日時: 平成25年9月30日(月)17時00分~19時00分
場所:基礎医学研究棟1階会議室1 (学務前)

司会:
  渡辺宏久(名古屋大学 神経内科学)
  藤井正純(名古屋大学 脳神経外科学)

発表者:

  1. 桝田 道人(名古屋大学 神経内科)
    「前頭側頭葉変性症の画像バイオマーカー開発」
  2. 前澤 聡(名古屋大学 脳神経外科)
    「てんかんに対する安静時機能的MRIを使ったネットワーク解析
      ―てんかん焦点同定の為の新たな知見と今後の治療法の展望」

コーディネータ:
  祖父江 元(名古屋大学 神経内科学)
  若林 俊彦(名古屋大学 脳神経外科学)

上記のプログラムで開催し、52名の参加者がありました。
桝田医師は、病理学的な検討結果から、BPSDを呈するアルツハイマー病と前頭側頭葉変性症において異なる変性所見を呈する解剖学的部位を同定し、MRI脳容積画像と拡散MRI画像を用いた同部位の評価が両疾患の鑑別において有用か否かを報告いたしました。また、前澤医師は、安静時機能的MRIをてんかん症例に行い、経時的な変動をオリジナリティの高い手法を用いて解析することで、てんかんの焦点や、特有のネットワーク変化、および機能連絡を見いだせる可能性を示しました。両演題に対しても数多くの質問をいただき、大変盛り上がった質疑応答が行われました。

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脳とこころの研究センター第2回プログレスレポート会議報告

日時: 平成25年11月27日(水)18時00分~19時30分
場所:名古屋大学・大幸キャンパス 本館・第二講義室

司会:
  礒田 治夫 先生 名古屋大学医学系研究科(大幸地区)医療技術学専攻

発表者:

  1. 寳珠山 稔 先生
    (名古屋大学医学系研究科(大幸地区)リハビリテーション療法学専攻
    「脳磁計(magneto-encephalography, MEG)による脳活動の抑制・脱抑制の計測とその臨床応用」
  2. バガリナオ・エピファニオ 先生
    名古屋大学 脳とこころの研究センター
    "The brain and pain: An exploration using real-time fMRI, machine learning, and resting state fMRI"

コーディネータ:
  榊原 久孝 先生 名古屋大学医学系研究科(大幸地区)保健学統括専攻長

上記のプログラムで開催し、49名の参加者がありました。 寳珠山医師は、脳磁図の原理から有用性を分かりやすく解説するとともに、脳磁図を用いた脳内の痛み機構の可視化、特に抑制系ニューロンの喪失を介した可視化について、現在推進している研究結果を示しました。バガリナオ医師は、real time functional MRIや安静時機能的MRIを用い、independent component analysisを主体とする統計解析を駆使し、痛みに反応を示す脳内ネットワーク基板を示しました。両演題に対して数多くの質問をいただき、大変盛り上がった質疑応答が行われました。

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