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溢流性尿失禁 | ||
専門的検査 | ||
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尿排出障害の原因を検査 |
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超音波検査などによる前立腺肥大症の評価 |
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尿流動態検査による、下部尿路機能の評価、下部尿路閉塞と膀胱収縮障害の鑑別 |
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排泄性尿路造影、膀胱造影による尿路の形態評価(水腎、尿路結石、膀胱尿管逆流) |
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腎機能検査 | ||
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血清クレアチニンのチェック |
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薬物治療 | ||
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前立腺肥大症に対するα1ブロッカー(ハルナール、フリバス、ミニプレス、エブランチル、デタントール、ハイトラシン、など) |
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前立腺肥大症に対する抗男性ホルモン薬(プロスタール、など) |
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神経因性膀胱による膀胱収縮障害に対するα1ブロッカー(エブランチルのみ保険適応) |
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神経因性膀胱にもとづく膀胱収縮障害に対するコリン作動性薬(ベサコリン、ウブレチド)は明らかな効果は示されておらず、また膀胱平滑筋の緊張を増大するのみならず、尿道抵抗を同時に増大させ、排尿障害を悪化させることあり、その有用性は疑問である。 |
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外科的治療 | ||
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排出障害が尿路閉塞疾患に起因する場合 |
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清潔間欠導尿 | ||
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下部尿路閉塞で、薬物治療の効果が不良な場合、外科的治療などが施行できない場合、および膀胱収縮不全においては、清潔間欠導尿を行う。本人に十分に理解力があり、座位排尿姿勢が可能で、手指を含む上肢の運動に問題がない場合には、自己導尿を指導する。自己導尿が不可能の場合には介護者、あるいは看護者が施行する。 |
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尿道カテーテル留置 | ||
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泌尿器科専門医に紹介された例に対して、専門的評価、および種々の因子の評価にもとづいた排尿管理法の検討をする前に、安易にカテーテル留置を決定することは、行うべきではない。 |
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医学的、環境的、経済的など種々の因子を検討し、介護・看護者と相談の上、他のいかなる方法も困難な場合にのみ、尿道留置カテーテルを用いる。 |
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ただし、カテーテル留置を行っている間は、尿路感染、膀胱結石、尿道皮膚瘻などの合併症の発生について、泌尿器科医自身が定期的にフォローを行うか、一般医にフォローを依頼する。 |