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腹圧性尿失禁 | ||
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交感神経α刺激薬(塩酸エフェドリン)、β刺激薬(スピロペント)、三環系抗うつ薬(トフラニール)などが選択枝となるが、効果には限界があり、軽症者への長期投与にも問題がある。 | ||
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切迫性尿失禁 | ||
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過活動膀胱による切迫性尿失禁に対しては、抗コリン薬(ポラキス、バップフォーなど)を投与する。 | ||
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溢流性尿失禁・尿排出障害 | ||
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下部尿路閉塞や膀胱収縮不全にもとづく溢流性尿失禁に対しては、尿道抵抗の低下を期待して、交感神経α遮断薬(ハルナール、フリバス、アビショット、ミニプレス、エブランチル、デタントール、ハイトラシン、など)を投与することがある。交感神経α遮断薬は自覚症状の改善には有効であるが、残尿の減少や尿流率の改善などの他覚所見の改善は軽微であり、溢流性尿失禁を引き起こすような重症の尿排出障害に対しては劇的な効果は期待できない。重症の尿排出障害においては、補助的な治療として用いるべきである。 |