研究室やリサーチ・ミーティングの見学希望者は随時受け入れています。見学、ご相談の方は、e-mailでご連絡ください。

修士課程及び医学博士課程の入試案内は https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/admission/ をご参照下さい。

大学院の概要

精神医学,精神生物学,発達・老年精神医学,親と子どもの心療学

  1. “精神医学”,“精神生物学”,“発達・老年精神医学”,“親と子どもの心療学”の各分野に所属しますが,加えて「精神医療学寄附講座」「障害児(者)寄附講座」「睡眠学寄附講座」「脳とこころの研究センター」等とも連動して全体で“精神科ユニット”を構成し,共同指導体制をとっています.
  2. 医学部卒業生のみならず,医学部以外の心理学関連専攻の学科,薬学部,保健学部などを卒業した方も歓迎しています.
  3. 医学部卒業生と修士課程卒業生対象の博士課程に加えて,医学部以外の卒業生対象の修士課程を募集しています.
  4. 研究に専念する一般の博士課程大学院生となる選択肢と,基幹施設或いは連携施設で精神科医としての勤務を続けながら社会人大学院生となる選択肢があります.
  5. 医師の場合,所属医局は問いません.ただし少なくとも一年以上の精神科臨床経験を経て,精神障害の実際をある程度知った後,入学していただくのを原則としています.精神科・児童精神科の専門研修プログラム中の医師は,以下の3つのコースから選ぶことが可能です.
    (1)一般の大学院生を選び,研修プログラム履修を休止して,大学院修了後,研修を再開する.
    (2)一般の大学院生を選び,基幹施設で診療従事届けを提出し,連携施設での研修状況も勘案して,研修期間に一部カウントする.
    (3)社会人大学院生を選び,研修をそのまま継続する.
    どのコースを選ぶかは,ご本人の希望を重視して相談に応じます.
  6. 大学院生期間中の研究時間の確保:大学院生には基本的に診療上の義務は課していません.各個人の希望でスケジュールを組んでいるので,十分研究時間は確保されています.社会人大学院生として,大学外の施設に所属しながら入学する場合も,できるだけ研究時間を確保するよう各施設の配慮をお願いしています.

研究と教育の基本方針

脳・身体と心の関係
脳・身体と心の関係

患者・家族のニーズを踏まえ,「日々の臨床疑問の解決」とともに,「病因・病態を解明し,病因・病態に即した診断,治療・予防法の開発」を目指すことが研究の基本方針です(図1).

この目的の実現には,様々な臨床研究,基礎研究が双方向性に共同することが不可欠です.以上を踏まえ,大学院教育においては,多様な志向性を持ち,多面的な観点から研究を行い,臨床と基礎研究の共同を実現させる人材を育成することを目指しております(図2).

具体的には,文献の検索と批判的吟味,研究デザイン,実験ノートの書き方,データ解析,データプレゼンテーション,サイエンティフィックライティングといった研究遂行に必要な基本的ノウハウを身につけ,今後の研究活動の基礎だけではなく,臨床にも活かせる科学的視点を身につけることができるよう指導しています(図1).