『人体発汗天秤 』昭和初期

世界で初めてヒトの汗の本格的な研究を行った久野寧が 、 発汗を定量的に測定する目的で作製した 。

『桐原式軟性胃鏡』 1937 年

名古屋医科大学の桐原真一教授が作製したもの 。先端が手元の操作により前方に屈曲できる胃鏡で 、 桐原は 、 この胃鏡を使って 600 回余りも人体の胃内観察を行い 、 武井の協力のもとに 、 胃内の写真撮影を試みた。

『ヨングハンス 植皮手術 』 1875 年

本邦初といわれる皮膚植皮手術を実施 している様子。

『明治初年愛知県公立病院外科手術の図 』 1880 年

愛知県の浮世絵画家である柴田芳洲ほうしゅうによる絵 。片膝立ちで執刀するのが後藤新平 、 左端の開放点滴吸入麻酔を行っているのがローレツだが、この時まだ30歳台初めだったにも関わらず、 ローレツの好みにより、 老人姿で描かれている 。 和服で患者の腕を支えるのが司馬凌海 ､ 洋服でスプレーを持つのが早川養順 はやかわようじゅんと伝えられている。

VR(virtual reality)

旧愛知病院本館の外観を3DCGで忠実に再現した。ユーザーは館内を自由に移動することが可能 。 後藤新平氏の若かりし頃を再現した3DCGがVRツアーを行い、各部屋の説明や名古屋大学医学部の歴史を紹介する。 各部屋では当時の研究や器具も再現されているほか、資料に基づいて医者、患者、生徒などを配置することで 、 臨場感を演出している。