MESSAGE
私たち癌免疫治療研究室は、難治癌の新たな治療法の開発を目指して研究を行っています。私たちが行っている研究には2つの柱があり、その1つは腫瘍溶解性ウイルスであり、もう1つは癌に対する免疫細胞療法です。腫瘍溶解性ウイルスは、単純ヘルペスウイルスの自然変異株である『HF10』を中心に研究を行っています。HF10は、すでに日米で臨床研究が進んでいる日本を代表する腫瘍溶解性ウイルスです。腫瘍溶解性ウイルスは「正常細胞には障害を与えず、周囲の癌細胞に継続的に感染していく事で殺細胞効果を示す」という、それまでのウイルスベクターとは一線を画す物です。最近の研究により、腫瘍溶解性ウイルスの作用機序の中に、癌抗原に対する免疫寛容状態を改善し、癌特異的抗原に対する感受性を上げることで全身の転移病変にも作用する癌免疫治療としての効果がある事が分かりました。もう1つの柱である癌に対する免疫細胞療法は、Tリンパ球のレセプターを遺伝子学的に改変する事により癌特異的抗原を認識するリンパ球を作製し、癌抗原を発現している細胞を攻撃する事で殺細胞効果を示す研究です。私たちは力価を落とさずに癌特異的抗原を認識するリンパ球を増殖させる為にiPS細胞技術を使用した再生方法も研究しています。
腫瘍溶解性ウイルスと免疫細胞療法に関係した基礎研究データを収集して臨床研究に反映させ(translational research)、難治癌で苦しむ患者さんの一助となる事を目的に研究を続けています。
NEWS & TOPICS
2024年9月19日
第83回日本癌学会学術総会(2024/9/19-21 福岡)で、直江教授が研究発表をしました。
2024年7月15日
第30回 日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2024/7/16-18 横浜)で、大学院生のPatriciaさんがアンジェス若手研究奨励賞を受賞しました。
2024年7月15日
第30回 日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2024/7/16-18 横浜)で、粕谷教授、直江教授が研究発表をしました。
2024年2月23日
Molecular Oncologyに、Patriciaさん・松村講師の論文が掲載されました。
2023年11月3日
第1回 日本ウイルス療法学会学術集会(2023/11/3 東京大学安田講堂)で、大学院生のMohamedさん・Monaさん・Patriciaさんが研究発表をしました。
2023年9月12日
International Journal of Molecular Sciencesに、大学院生のMohamedさんの総説が掲載されました。
2023年9月12日
第29回 日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2023/9/11-13 大阪)で、大学院生のMohamedさんがアンジェス若手研究奨励賞を受賞しました。
2023年9月12日
第29回 日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2023/9/11-13 大阪)で、粕谷教授、直江准教授、松村講師、大学院生のMohamedさん・Monaさん・Patriciaさんが研究発表をしました。
2022年12月12日
Scientific Reportsに、大学院生のMohamedさんの論文が掲載されました。
2022年10月24日
The 14th International Oncolytic Virotherapy Conference (IOVC)(2022/10/23-26 軽井沢)で、粕谷教授、大学院生のMohamedさんが研究発表をしました。
2022年9月30日
第81回日本癌学会学術総会(2022/9/29-10/1 横浜)で、直江准教授、大学院生のMohamedさん・Monaさんが研究発表をしました。
2022年7月14―16日
第26回日本がん免疫学会総会(2022/7/22 島根)で、直江准教授が研究発表をしました。
2022年7月14―16日
第28回 日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2022/7/14―16 博多)で、直江准教授、大学院生のMohamedさん・Monaさん・Patriciaさんが研究発表をしました。
2021年11月19日
Nagoya Journal of Medical Scienceに宮嶋さんの論文が掲載されました。
2021年10月27日
6th Annual Oncolytic Virotherapy Summit(2021/10/26〜28 アメリカ、online)で、粕谷英樹教授が招待講演を行いました。
2021年9月30日
第80回日本癌学会学術総会(2021/9/30〜10/2 横浜)で、大学院生のMohamedさんが研究発表をしました。
2021年7月1日
International Journal of CancerにIbrahimさんの論文が掲載されました。
2021年6月15日
MDPI Cellsに森本さんの論文が掲載されました。
2019年10月12日
The 12th International Oncolytic Virotherapy Conference(2019/10/9〜12 アメリカ)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2019年9月26日
第78回日本癌学会学術総会(2019/9/26〜28 京都)で、松村講師が研究発表をしました。
2019年8月23日
第23回日本がん免疫学会総会(2019/8/21〜23 高知)で、松村講師と大学院生のIbrahimさんが研究発表をしました。
2019年7月27日
The 17th IDDST conference(2019/7/25〜27 京都)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2019年7月23日
第25回日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2019/7/21〜23 東京)で、松村講師と大学院生のIbrahimさんが研究発表をしました。
2019年7月12日
第50回日本膵臓学会大会(2019/7/12〜13 東京)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2019年5月11日
第105回日本消化器病学会総会(2019/5/9〜11 金沢市)、シンポジウムで粕谷英樹教授が発表しました。
2019年4月22日
ANTI-CANCER DRUG DISCOVERY 2019(2019/4/21〜22 エジプト タンタ大学)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2019年4月19日
第21回外科分子細胞治療研究会(2019/4/19 大阪市)、シンポジウムで粕谷英樹教授が発表しました。
2019年4月1日
メンバーのページを更新しました。
2019年1月30日
メンバーのページを更新しました。
2018年12月27日
研究業績を更新しました。
2018年9月21日
研究業績を更新しました。
2018年7月28日
第24回日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2018/7/26〜28 東京)で、粕谷英樹教授、大学院生の森本大士さん、向山宣昭さん、宮嶋則行さんの4名が研究成果を発表しました。
2018年5月28日
メンバーのページを更新しました。
2018年4月12日
2018 International Oncolytic Virus Conference(2018/4/9~12、イギリス オックスフォード)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2018年1月4日
メンバーのページを更新しました。
2017年7月22日
第23回日本遺伝子細胞治療学会学術集会(2017/7/20〜22 岡山市)で、粕谷英樹教授が「がんシンポジウム」において講演しました。
一ノ瀬研究員、大学院生の呉智聞さんと向山宣昭さんの3名も各々、研究成果を発表しました。
2017年6月27日
the second EACR-AACR-SIC Special Conference “The Challenges of Optimising Immuno and Targeted Therapies: From Cancer Biology to the Clinic”(2017/6/24〜27、イタリア フィレンツェ)で、粕谷英樹教授が研究発表をしました。
2017年6月1日
メンバーのページを更新しました。
2017年5月24日
研究業績を更新しました。
2017年5月8日
第117回日本外科学会定期学術集会(2017/4/27〜29 横浜市)で、粕谷英樹准教授、大学院生の呉智聞さんと森本大士さんの3名が各々、研究成果を発表しました。
2017年3月31日
第50回制癌剤適応研究会(2017/3/17 徳島市)で、大学院生の森本大士さんが研究成果を発表しました。
2017年3月13日
2017年3月13日 論文"Curative effect of HF10 on liver and peritoneal metastasis mediated by host antitumor immunity"が、Oncolytic Virotherapyに掲載されました。
2017年2月9日
2017年2月9日 大塚製薬株式会社 藤井記念研究所で、「局所進行切除不能膵癌に対するHF10を用いた臨床研究」に関し、粕谷英樹准教授が講演しました。
2016年11月10日
メンバーを更新しました。
2016年9月30日
2016年12月 Oncolytic Virotherapy Summit 2016(San Diego)で粕谷英樹准教授が講演。
2016年9月30日
2016年10月 第54回日本癌治療学会学術集会(横浜)、シンポジウムで粕谷英樹准教授が発表。
2016年9月30日