後期研修終了 ~ 大学院進学(松久貴晴先生)

人にも機会にも恵まれた環境。研究に没頭できます!

松久 貴晴 先生

皆さん、こんにちは。 大学院3年生*の松久貴晴です。ここでは当科の大学院についてご紹介していきたいと思います。大学院進学に少しでも興味をお持ちの方の参考に少しでもなればと思います。*2018年2月現在

筆者略歴

  • 2010年 和歌山県立医科大学卒
  • 大学院入学時期:2015年4月
  • 主な研修施設:名古屋第一赤十字病院、新城市民病院、武蔵国分寺公園クリニック
  • 第9回 日本プライマリ・ケア連合学会 日野原賞受賞(2018年6月/博士課程後期4年時)

入学を決めた動機

思い切り研究に没頭してみたかった

入学を決めた一番の理由は、医師人生の中で思い切り研究に没頭してみたいと思ったからです。

私は和歌山県立医科大学を卒業後、名古屋第一赤十字病院で初期研修を行いました。

“学会発表や論文発表は堅苦しいし、面倒くさい。できれば避けたい”、“とにかく専門科に縛られることなく、色々な病気と多くの患者を診たい”と思い、奥三河家庭医療後期研修プログラムに入りました。新城市民病院や武蔵国分寺公園クリニックで地域医療をみっちり行いました。

後期研修プログラムの中で、定期的に論文抄読会を武蔵国分寺公園クリニックの院長の名郷直樹先生と一緒に行っていました。継続する中で論文を読むことが面白くなるとともに、日頃から“一生のうちに一回ぐらい研究に没頭する時間があってもいい。”と、名郷先生がお話しされているのを聞き、“研究も面白いかも” と興味を持ちました。

そんな時に、定期的に参加させていただいていた名古屋大学のAccelで知り合った佐藤寿一先生に大学院生として名古屋大学へ来て研究しないかとお声をかけていただき、院への進学を決意しました。

名郷先生とともに
▲恩師:名郷直樹先生(武蔵国分寺公園クリニック院長)

どのように大学院生として研究をしているか

前述の通り後期研修医の時は、なるべく学会発表や論文発表は避けていたため、入学後もいったい何から研究を初めていいかさっぱりわかりませんでした。ですので、入学当初はリサーチ・クエッションが全くありませんでした。

そこで、当科で今まで行われていた研究で興味を持てそうなグループに所属させてもらいました。そして、定期的に指導医の先生方とミーティングを重ねるうちに自分の中で新しい疑問が湧いてきて、自分のリサーチ・クエッションを作ることができました。今まで研究をやったことのない方、これからやってみたいと思っている方にはとても環境が整っていると思います。

現在、私は医師の共感に対する研究を行っており、患者の受け取る医師の共感にどういった因子が影響を与えるかについて研究をしています。皆さんが医学部の大学院で一般に想像するような実験室での研究や遺伝子検査とはちょっと雰囲気が異なりますが、当科の研究テーマはまだまだ未開拓で発展性があるものが多く、将来性のある分野です。

また、名大総診では東海地方で診断がつかなかった珍しい症例や難しい症例が山ほどあります。その中から、これはと思うものを症例発表として報告しています。

本学のメリット

当科の大学院のメリットはとにかく手厚い指導を受けることができます。私は学会発表など本来であれば初期研修医や後期研修医で体験してるようなことを全く行ったことがありませんでした。そんな状態で入学しましたが、日々親身に教えていただいております。

指導医の先生はもちろん、教員の先生方もいつでも気軽に相談に乗ってくれます。指導医は常に親身になって、自分では思いつかない方向性や知らない知識なども与えてくれます。

また、当科では量的研究のみならず、質的研究の指導を受けることができます。質的研究は医学分野でも今注目されている分野ですので、とても面白いと思います。

また名古屋大学には生物統計学や病理部はじめ、各科優秀な先生方が多くいらっしゃいます。各科の垣根を超え相談ができ、とても勉強になります。

そして、当教室では国内海外問わず、各分野の最先端を行く先生方との多くの太いつながりもあります。私自身もGlasgow大学のMercer先生はじめ著名な先生方から指導を直接受けることができ、大変勉強になっております。

Mercer先生とともに(2018)
▲2016年(左から 高橋徳幸先生、Mercer先生、伴信太郎教授、筆者)

Mercer先生とともに(2017)
▲2017年(左から 當山萌香さん、高橋徳幸先生、Mercer先生、筆者、伴信太郎教授)

(2017)
▲2018年:念願の日野原賞受賞!(左:筆者、右:高橋徳幸先生)

後輩へのメッセージ

私自身そうでしたが、研究しようと思っても、始めるきっかけを見出すことが難しいと思います。大事なことは研究を行う環境があること、そして自分にやる気があること。やる気さえあれば前に進むことができる、研究に最適な環境が当科にはあります。是非興味がある方は一度見学に来てください

2016年忘年会
▲忘年会でのワンショット

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