名古屋大学医学部精神医学教室での精神科臨床心理研修は,医療現場における臨床心理士の研修として数十年の伝統があります.現在の研修制度は,医師の精神科専門研修をベースにした研修制度であり,心理士の場合は大学病院で2年間,引き続き公的精神科病院を中心とした大学関連病院で1年間の研修を行います.

精神科臨床心理研修 前半2年(大学病院)

週4日は精神科専門スタッフの指導のもと,大学病院における精神科医療について幅広く学びます.特に,チーム医療の一員として,多職種との連携や他科とのリエゾン活動に従事し,総合病院における臨床心理活動について学びます.具体的には以下のような内容となっています.

  • 精神科医療に関する専門的レクチャー
  • 新来患者の予診・陪席
  • カンファレンス・研究会などへの参加
  • 心理療法:集団療法(認知行動療法・SSTなど)を中心に経験
  • 心理査定:多様な心理検査を経験
  • リエゾン活動:がん領域・移植領域でのリエゾン活動および研究活動

大学病院での研修に加えて,週1日は精神科病院や精神科クリニックなどにて実地研修を行います.

精神科臨床心理研修 後半1年(関連病院)

公的精神科病院を中心に,大学関連病院で週3日の実地研修を行います.