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呼吸器外科について

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ロボット手術

ロボットを用いた侵襲の少ない手術を行っています

手術支援ロボット(ダビンチXi手術システム)は,繊細で正確に作動する鉗子(かんし)などの機器と鮮明な3次元画像を映し出すカメラなどからなる優れた手術支援システムです。呼吸器外科の領域では、胸腔や縦隔(じゅうかく)などの狭い場所でも複雑で細やかな手術手技を可能にし,従来の胸腔鏡下手術に劣らない安全かつ侵襲の少ない手術です。

ロボット手術

名大病院呼吸器外科では平成25年(2013年)からダビンチを導入し,この手術を開始しました。20件以上の手術を行ったところで、平成30年(2018年)4月からは肺癌に対する肺葉切除と縦隔腫瘍切除が保険収載され、他の手術と同じように保険診療での治療が可能となりました。その後手術数は急激に増加し、令和元年(2019年)9月には当科のロボット支援下手術は100件を超え、2023年5月末現在までに565件を無事に行いました。
名大病院では2021年夏よりダビンチを使用できる手術室が2部屋に増えました。呼吸器外科では平均して週に4件程度のダビンチ手術を行っています。
名大病院呼吸器外科のダビンチ手術件数は、全国的にも有数の経験数です。

名大病院呼吸器外科ロボット支援下手術の特徴

名大病院呼吸器外科には現在ロボット手術の執刀ができるライセンス保持者(コンソールサージャン)6名、うち学会が認定する指導者(プロクター)が2名在籍しております。これは全国的に見ても有数の多人数で、各医師が執刀医となったり、助手をしたりして、1人あたり多くの経験を積んできました。また、名大病院でロボット支援下手術を執刀するために、一般的な資格取得のプロセスに加えて名大独自の実技試験をクリアしています。チームとして全員が能力を発揮し、誰が執刀しても質の高い手術を患者さんに提供しています。

最先端の3D-CTを用いたシミュレーション技術の活用

胸部の血管や気管支などの構造物は患者さんによって様々なバリエーションがあります。近年では術前CT画像から3D画像を作成し、手術計画に役立てることができるようになりました。名古屋大学では従来の3D画像よりさらに実際の手術に近い3Dモデルの研究を行っており、手術計画の立案に積極的に活用しています。

患者さんへ

上に書いてあるとおり、現在、肺癌に対する肺葉切除・区域切除と縦隔腫瘍切除、重症筋無力症に対する拡大胸腺摘出術は保険診療で受けることが可能です。ロボット支援下手術に関してご要望やご質問などがありましたら、外来医師にお気軽にお尋ねください。