幹細胞 | 名古屋大学 メナード協同研究講座

幹細胞

幹細胞って?

私たちの身体は、たくさんの小さな「細胞」でできています。肌のうるおいをキープする細胞やコラーゲンをつくる細胞、血液にのって全身に酸素を届ける細胞など、様々な働きをする細胞がいます。これらの細胞には寿命があり、生まれ変わりながら働いて、身体の機能を維持しています。
この「細胞の生まれ変わり」に重要な細胞が「幹細胞」です。

幹細胞の特別な能力

幹細胞は、自分と同じ細胞を増やす能力「自己複製能」と、色々な細胞になれる能力「多分化能」を持ち合わせている唯一無二の細胞です。この能力によって、新しい細胞を増やして衰えた細胞と交代させたり、細胞が足りなくなったところに細胞を補充して傷ついた組織を再生したりすることができます。
この特別な能力が再生医療に活かされており、様々な研究が活発に行われています。

幹細胞は身体のいろいろなところに!

幹細胞は、私たちの身体の様々な場所に存在し、皮膚や血液といった決まった場所で細胞の生まれ変わりを担っています。これらの幹細胞(組織幹細胞)は、表皮の細胞になる表皮幹細胞、血液系の細胞をつくる造血幹細胞のように、それぞれ役割が決まっています。名古屋大学 メナード協同研究講座では、主にこの身体にいる幹細胞の研究を行っています。
他の幹細胞として、身体のあらゆる細胞を作り出すことのできる「多能性幹細胞」という幹細胞もあります。受精卵から作られるES細胞や、身体の細胞から人工的に作られるiPS細胞とよばれる細胞がこれにあたります。

幹細胞研究

私たちは、幹細胞が美容と健康に非常に重要であると考え、様々な研究を行っています。
幹細胞の居場所

幹細胞にはそれぞれ好きな居場所がある

幹細胞は、肌の中で特定の場所に多く存在していることがわかりました。この「幹細胞の居場所」は、加齢や紫外線、ストレスによって減ってしまうことも判明。つまり、これらの影響で幹細胞が居られなくなり、幹細胞の数が減ってしまうのです。

幹細胞の数を維持してしっかり働いてもらうためには、紫外線対策をしたり、ストレスをため込まないことが大切です!

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髪の毛の幹細胞

すこやかな黒髪を生み出す2つの幹細胞

髪の毛の幹細胞は、毛包という部分にいます。この部分に、髪の毛を作る「毛包幹細胞」と、髪の毛を黒くする「色素幹細胞」が存在していて、それぞれの働きによって黒髪が作られます。この毛包にも、それぞれの幹細胞が好む居場所があることを発見しました。また、加齢や紫外線、ストレスなどのダメージが頭皮にたまるとこの居場所が狭くなり、幹細胞も減ってしまうことも明らかにしました。豊かな黒髪を守るためには、これらの2つの幹細胞へのアプローチが大切です。

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1000人の幹細胞の解析

1000人の肌の幹細胞を解析して 肌の再生メカニズムを解明!

2018 年から名古屋大学、藤田医科大学、日本メナード化粧品総合研究所を中心として「1000 人の肌の幹細胞を解析するプロジェクト」に取り組みました。これまでの成果から、肌の再生メカニズムを総合的に考えると、次の①~④の流れが考えられました。

  • ①幹細胞から新しい細胞が生み出される
  • ②新しい細胞は加齢やストレスなどで老化する
  • ③老化した細胞は肌の機能によって除去され、除去されたことが幹細胞に伝えられる
  • ④老化細胞の除去をきっかけに幹細胞が再生を始動する
この幹細胞を起源とした肌の再生メカニズムをうまく制御できれば、若々しい肌を保つことができると考えられます!

1000人の肌の幹細胞を解析して
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