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HOHOMEMEo お問い合わせは 052-744-2205
CAPDの場合:
毎日、先生から指示された回数の透析液交換を行います。
出来るだけ今までの生活サイクルにあわせられるように相談しましょう。
例)1回目:起床後、2回目:昼、3回目:夕方、4回目:就寝前
APDの場合:
自動的に透析液を交換する機械を使用します。
夜間、就寝中に使用する場合は、夜寝る前に機械をセットし、起床後、機械を取り外します。
例)
必要な透析液の量や交換回数は、患者様の体の大きさ、年齢などによって異なります。
バッグ交換やAPDのスケジュールに関しては、主治医やスタッフによく相談しましょう。
お腹の管(接続チューブ)と透析液を清潔に接続する機械。
夜間就寝中に自動的に透析液を交換する機械。
※腹膜透析で使用するこれらの機械は、医療機器として保健適応されていますので、患者様の自己負担はありません。
透析液を腹腔内に出し入れできるように、「カテーテル」という管を埋め込みます。
カテーテルはやわらかいシリコンで出来ています。
通常、当院では麻酔は硬膜外麻酔や腰椎麻酔を使用し、痛みをコントロールしています。
カテーテルの先端は、直腸と膀胱の間にあるダグラス窩に位置します。
カテーテルがお腹から出ている部分を「出口部」と呼びます。お臍の下で右側か左側かのどちらかの位置になります。ベルトのラインは通常避けるようにします。
従来の腹膜透析の手術ではカテーテル挿入術を行って、すぐにCAPDを開始する方法がとられていましたが、近年、カテーテルの埋没とカテーテルの取り出しを2期に分けて段階的に行うSMAP(スマップ:Stepwise initiation of PD using Moncrief And Popovich)法が行われるようになりました。SMAP法では従来法と比較して以下のようなメリットがあります。
当院では現在、SMAP法でのCAPD導入が多くなっています。
○ 1回目の手術(カテーテル埋没術):
カテーテルを埋め込んで、いつでも必要な時に透析が開始
できるように準備します。お腹の表面には手術の創はありま
すが、カテーテルは出ていません。
当院では約1週間の入院です。
○ 2回目の手術(出口部作成術):
埋め込んであるカテーテルを取り出して、接続チューブを接続し、透析液の交換ができるようにします。お腹からカテーテルが出た状態になります。手術後からバッグ交換の練習を行います。
当院では約1週間の入院です。
食事は基本的にはバランスよく摂取してください。
CAPDの一般的な食事注意ポイント
塩分 |
保存期と同様に7〜8g/日と注意して摂取する事が望ましい。 |
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カロリー |
透析液からカロリー摂取があるため、体格にもよりますが、カロリー摂取過多にならないようにして下さい。 |
カリウム |
カリウムが比較的自由に摂取できるのはCAPDのメリットの1つです。 |
水分 |
CAPDは尿量維持・確保が出来るのが特徴で、尿量が確保できている場合は水分制限は緩やかです。 |
蛋白質 |
基本的に、蛋白摂取量(グラム)=標準体重(キログラム)×(1.0〜1.2)となっています。保存期より多い蛋白摂取が可能です。 |
腹膜透析を長期に続けることで、生体膜である腹膜が徐々に変化し、腹膜機能の低下が見られることがあります。その際には他の治療法への移行を考えます。継続期間については個人差もありますので、主治医へ相談してください。
CAPD最大の特徴は、透析開始後も血液透析に比べて長期間尿がでることです。そこで、透析療法はまず腹膜透析から始め(PDファースト)、できるだけ尿量を保ちます。その後、腎機能が減ってきたら(尿量の減少)、透析量を増やすための治療を考えます。具体的には腹膜透析と血液透析を組み合わせたり、あるいは完全に血液透析に移行をします。このように、長期的な視点で透析ライフを考え、始めにPDを選択する方法を「PDファースト」といいます。