【2024.06.12】
名古屋大学呼吸器外科ホームページをご覧いただきありがとうございます。最近、ウィーン医科大学でご活躍のKonrad教授を名古屋にお迎えして国際交流をしたのでご報告いたします。
Konrad Hötzenecker先生は、ウィーン医科大学での肺移植プログラムのリーダーであり、世界的にも高名な外科医です。2024年5月末に開催された第41回日本呼吸器外科学会で招聘され、講演されたのち、名古屋に立ち寄られました。
アテンドを任された私としては、名古屋の観光名所のうち、名古屋港水族館にご案内することとしました。ウィーンは海のない内陸国であり、水族館はあっても小規模なので、大きな海洋生物に興味深くご覧いただけるのでないかと思ったからです。私がウィーン医科大学に留学した期間は、Konrad教授はトロントで肺移植プログラムに関する留学をされており、いっしょに診療したことがなく今回が初対面でした。
宿泊先のホテルのロビーで集合し、地下鉄で名古屋港に向かう車内で互いに自己紹介し、ウィーンでの同僚がお元気で活躍されていること、大変お世話になったKlepetko前教授もご健在でいらっしゃることなど話に華が咲きました。
今回のご案内には、医学部医学科5年生の和泉航平さんも参加してくれました。和泉さんは、肺移植医療に興味のある医学生で、ウィーンでの臨床実習にも興味を持っていることから、Konrad教授との交流を自ら希望しての参加です。積極的に会話し質問でき、名古屋について多く案内してくれて、アテンドした私にとっても助かりました。ありがとうございました。
水族館で芳川教授と合流し、イワシのトルネードやシロイルカ、シャチショー、イルカショーとペンギンを鑑賞しKonrad教授は大変めずらしそうに興味深い様子でした。日曜の午前中で家族や若い人でにぎわうなか、おじさん3人+医学生でイルカショーを真剣にみている姿は周囲からは異質?滑稽?だったかもしれません。特に興味を持たれていたのは南極大陸への人類の開拓冒険の歴史で、イギリスの南極探検家アーネストシャクルトンについて詳細に教えてくれました。その後、芳川教授と次の訪問地京都へ向かわれました。
名古屋観光の間、呼吸器外科、肺移植に関する最近の話題について議論し、語り合えたことは、かけがえのない財産となりました。また、Konrad教授との交流でさらに日々の診療、研究、そして肺移植診療へのさらなるモチベーションアップとなりました。貴重な機会を与えてくださった芳川教授にもこの場をお借りして御礼申し上げます。