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新着情報

2023.12.15

名大呼外便りNo.42:ウィーン留学記5・名古屋大学_仲西慶太

Guten Tag, an alle

                                                                               

12月に入りあっという間に寒くて暗い季節になった。夏は夜になっても全く日が沈まず気持ちも開放的であったが、今では日の入りが16時と非常に早く気分も沈みがちになる。実際、北欧ではウィンター・ブルー(雪国うつ)という言葉があるように、日照時間とセロトニンの関係からうつになりやすくなるようだ。とにかく家族皆であまり暗くならないためにも週末は極力外に出るよう心掛けているのだがとにかく寒い。ウィーンでも珍しい、と医学生が言っていたが先週末には20cm程の積雪がみられた。雪が降り極寒の中、何枚も重ね着をしてクリスマスマーケットに出かける。子供達がスケートやそり滑りをするのを横目にグリューワインを飲むことが今の一番の楽しみだ(Figure 1)

                                                                             

ここウィーン医科大学呼吸器外科には世界各国より留学生が多々来ており、オブザーバーを含めるとスペイン、イタリア、チェコ、ハンガリー、トルコ、ウクライナ等多岐にわたる(Figure 2)。その多くは私同様、肺移植プログラムを学ぶために来ているが、中にはレジデントとして数か月研修に来る人もいる。彼らの存在は私にとって非常に大きい。彼らと朝一のコーヒーを飲みながら雑談するのが私のDaily routineだ。中にはコミュニケ―ション能力が非常に高く、トライリンガルやクアドリンガルもいた。彼らは時に通訳になってくれる。一方、拙い英語で中々コミュニケーションがとれない人もいる。その人の英語を慎重に辛抱強く聞いて理解しようとしていると、私の英語も同様でウィーンの先生方にだいぶ辛抱強く我慢してもらっているのだなと再認識する。ただあくまでも言語はコミュニケーションツールであり、そういった留学生とも食事や酒を共にし長く付き合うことで良い関係を築けていると思う。と言ってももっと英語が上手ければより楽しいのに、と思うことは多々あり引き続き努力していきたい。スペインからの留学生は女性が多く、学習意欲およびコミュニケーション能力が非常に高い。この3か月3人もの留学生がスペインから来ており、皆女性であった。皆私より若く、レジデントであったが大変積極的でDonorの連絡があると1分もしない内に反応し我先に、とExplantに出かけていく。Wifiの速度に違いがあるのだろうか。遅れをとった私はImplantに参加するのだが、偏りが無いよう皆で相談してシェア出来たことは良かった。彼女らと何回も飲みに行ったが、大変フレンドリーで会話も楽しく友人になれたのは良い思い出になった。私のような長期滞在型の留学生は少なく、その多くは数週間~3か月程でローテ―トしていくため、苦楽を共にし折角仲良くなった友人達が次々と去っていくのは非常に寂しい。ただ来年のESTSはじめ国際学会でまた会おう、と言ってくれる友人にまた再会できる日を楽しみに自分も成長していきたいと思う。

                                                                              

それでは皆さん、Tschüss

                        

(Figure 1)

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(Figure 2)

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