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新着情報

2023.11. 9

名大呼外便りNo.41:自己紹介と今後の展望_名古屋大学・蒔田采佳

平成31年卒、医師5年目の蒔田采佳と申します。2023年10月から名大病院にて勤務しております。自己紹介と今後の展望について述べさせていただきます。

                                                                     初期研修は名古屋第二赤十字病院(現 日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院)で行い、医師としての礎を築くことができました。研修医2年目の時に入局し、医師3年目〜5年目前半は外科専攻医として国立病院機構名古屋医療センターで研鑽を積みました。呼吸器外科ではVATS肺部分切除術55件、VATS肺葉切除術32件、開胸肺葉切除術9件、VATS肺区域切除術33件、VATS縦隔腫瘍摘出術2件など、たくさんの症例を執刀させていただけ、特に、心臓が拍動している真横で肺動脈や肺静脈などの血管を慎重に剥離する手技に趣を感じ、より一層呼吸器外科が好きになりました。呼吸器内科では気管支鏡のトレーニングや気管ステントの勉強、心臓血管外科では胸骨正中切開、右房縫合などもさせていただき、幅広い知識や技術を身に付けることができました。さらに、消化器外科では消化管穿孔、外傷患者などの緊急オペ執刀、全身状態が不安定な患者のICU管理、結腸癌、胆嚢摘出、ヘルニアなどの予定オペの執刀をさせていただき、外科医として必要な能力を培うことができました。

                                                                     呼吸器外科専門医を取得する前に外科専攻医として修練を積み外科専門医を取得することが必要であり、外科専攻医の3年間のうち6ヶ月間は外科専門研修プログラムの基幹施設以外の連携施設での研修を行うことが義務付けられており、私はこの6ヶ月間の研修を名大病院にて行わせていただくことを選択しました。現在大学での修練が始まってから1ヶ月程経ちましたが、残肺全摘術後管理、ロボット手術、肺移植検討会などにおいて新しい学びがたくさんありとても勉強になっています。さらに、名大病院には長年の症例を蓄積したデータベースがあるので、そのデータベースを用いてリサーチを行い、この半年間で論文を新たに1本は執筆したいと思っております。今後もリサーチマインドを持ちながら多様な学びを得、ゆくゆくは一流の呼吸器外科医へと成長していきたいです。

                                                                     

また、今年2月に呼吸器外科学会総合教育委員会 若手教育部会(NEXT)東海・北陸支部の気管支形成ハンズオンセミナーに参加した際に支部代表の先生からお声掛けいただき、NEXT東海・北陸支部 支部幹事をしております。現在医師5年目から17年目までの先生がメンバーとして活動しており、ハンズオンセミナーや症例検討会の企画・運営などをしています。次回は来年2月にハンズオンセミナーを予定しており、良い会にしたいと思っております。

                                                                      より一層精進して参りますので、今後ともご指導、ご鞭撻の程、どうぞよろしくお願いいたします。

                                                                       

蒔田.JPG

写真:ブタの肺を用いたVATSトレーニング