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新着情報

2023.09. 1

名大呼外便りNo.39:ウィーン留学記3・名古屋大学_仲西慶太

Page 3: Routine works and Implantation

                                                            

Guten Tag, an alle

                                                                 

彼是こちらに来て早二か月になろうとしている。慣れたか?と言われれば「まだ慣れてない」と言うのが正直なところだ。日本では笑顔を振りまき患者さんや看護師さんとすぐ親密になれるフレンドリーな私でも文化の違い・言語の壁はやはりすぐには乗り越えられないものだ。米と味噌汁が食えず、パンとスープ中心の生活で恐らく3kgは体重が減ったように体感している。子供達の学校も始まり、生活自体はようやく落ち着いてきたのではないか。Staff surgeonResidentとも少しずつ親密になれていると感じているが、まだ歓迎会など飲みに行く機会は得られていない。早くStaff surgeon達と一献飲み交わし、余興でも一発披露してぐっと距離を縮めたいと密かに思っているところだ。さて前置きが長くなったが本日はウィーン医科大学病院でのClinical fellowshipの日常について記したいと思う。

トラムと地下鉄を乗り継ぎ約20分で出勤、毎朝7:30からのミーティングで一日が始まる。朝のミーティングでは当日のオペ患者のプレゼン、ICU患者および入院患者の報告がレジデントより行われる。続いて前日に行われたオペ患者と今後入院予定の患者のプレゼンが行われ、大体1時間経過する。日によっては名大同様にMMカンファやリサーチミーティングも朝のこの時間帯に行われている。基本英語でプレゼンしてくれているが、時に熱を帯びてくるとディスカッションはドイツ語で行われる。その後はオペ室へ。大体13-4件、1週間で約15-18件の手術が行われている。これら予定手術に加え、肺移植が昼夜問わず2-4/週行われている。幸いなことにほぼ毎日手術スケジュール表に私の名前を入れて頂いており(Figure 1)、これに加えてDonorが発生した時はExplantation/Implantationに参加するため、大変忙しく充実した研修を行っている(時に心身ともに辛い)。通常の予定手術では第二助手に入ることが多いが、近頃は第一助手(前立ち)になる機会も増え、少しずつやれることも増えてきたといったところだ。深夜や早朝のImplantationに参加すると第一助手として開胸や閉胸、ECMO確立など手を動かせることが多くなるため正にピンチはチャンス、積極的に参加するようにしている。初めて参加した深夜のImplantationは、20237月より新たに着任された呼吸器外科部門教授のProf.Clemensと肺移植部門教授のProf.Konradによって行われた(Figure 2)。感想を端的に述べると、洗練された手術手技に驚愕し、久しぶりに感動すらした。このようなGreat surgeonsの下で学べることに感謝すると同時に、あらゆる手技と知識を学ぼうと強く思った。現在、私も早く術者として血管・気管支吻合はじめ色々経験させてもらうためにも日々の診療・手術から信頼を得ていこうと奮闘している。

                                           

それでは皆さん、Tschüss

  

Figure 1. ある日のOpe scheduleTCHNAK =

Figure 2. 左よりProf.Clemens、私(3kg減少前)、Prof.Konrad

                   

Figure 1.jpg

Figure 2.jpg