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新着情報

2023.07.18

名大呼外便りNo.35:ウィーン留学記・名古屋大学_仲西慶太

Page 1: Introduction ~ 準備編

Guten Tag, an alle

皆さん、こんにちは。ウィーン医科大学病院に臨床留学中の仲西慶太です。こちらに来て早3週間。光陰矢の如し、毎日あっという間に過ぎていきますが、ドイツ語での挨拶にも少しずつ慣れてきた今日この頃です。ちなみにGuten Tagと書いたもののこちらウィーンではGrüß Gott!という挨拶の方が一般的です。何でもオーストリアでは約70%がカトリックでその影響があるとか。

                                                      さてこの度、同門の先生方や後輩諸先生方のためにもウィーンでの留学がいかなるものか、私仲西の一体験を通して近況を随時報告させて頂ければと思います。お粗末な文面も多くなると思いますが、忙しい臨床・研究業務の中で皆さんがほっと一息つけるような留学記を記録として残していければ幸いです。

                                                      記念すべき一番目にまず私が書き残したいことは留学における「準備」の大切さである。仕事や手術、家庭での妻への対応など普段から準備の大切さは重々承知しているつもりであるが、留学においても同様のことが言えるであろう。私の場合、昨年8月に見学に来てfellowshipを開始出来るのがこの7月からと決まったので、準備期間は約1年であった。特に留学における準備で最も重要なことはいかに資金を獲得するかに尽きる。この資金、つまりgrantscholarshipを取れているかどうかは金銭面の補助という意味だけではなく、ビザの申請の際にも非常に重要な意味を持つ。海外でビザを取得するためには、その滞在の理由(留学)を裏付ける十分な資金と保証が必要になる。昨年8月帰国してすぐさま色々な海外留学助成制度の応募要項を調べ、締め切りぎりぎりだったU原記念財団の海外留学助成金の申請書を必死で書いたのを昨日のことのように思い出す。通るかどうかはやはり業績(要するに論文を何本書いているか)が最も大事であろう(風の噂では原著論文10本前後がボーダーとか)。よって留学を検討されている先生方には日頃からコツコツ論文を書いて自分の業績を増やしておくことを強くお勧めする。ちなみにその助成金を取れていなかったら私は今この地に立つことも出来て居なかったであろう。。。その他にもビザ申請における数多くの必要書類の準備や妻と子供3人連れての海外移住の準備など、準備についてだけでもこの連載を終えることが出来るかもしれないが、紙面の関係もあり本日はここまでとさせて頂きたい。幾多の関門を乗り越え、運も味方につけ薄氷を踏み続けてたどり着いたこのウィーンで今学べることに強い幸せを感じている。多く学び多く楽しんできたい、と強く思う。

          

                                                     それでは皆さん、Tschüss

                                                       

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