みなさんこんにちは。名大呼吸器外科の芳川です。

さて、当科には、年に1－2回程度、海外からの学生さんなどが研修に来られることがあるのですが、そのご紹介をしたいと思います。

　先週末まで、2週間の短期間でしたが、イタリアのボローニャ大学医学部の学生（Lee先生、添付の写真の左から5人目）が、臨床実習に当科を訪問してくれました。出身は、香港ですが、地元で眼科関連の医療従事者として社会人を経験した後、イタリアの大学の医学部に進学されました。将来は、外科志望であり、当科で2週間の間に8例のロボット手術を見学されました。本年は、これまでに、132例のロボット手術（肺悪性腫瘍105例、縦隔腫瘍27例）を行っており、年間180例ペースとなっております。

　　私自身華僑（祖父母が、1900年代前半に中国から日本に移住）ですので、とくに中国系のアジアの方には親近感があるのですが、Lee先生は、お人柄も素晴らしい方でした。彼は、香港出身のため、英語はペラペラなので、コミュニケーションは英語で行いました。この点については、医局員の英語の勉強になったと思います。また、彼は、非常に温厚で気配りのできる性格で、最終日の金曜日の午前には、日本語でのスピーチを準備されており、教室員一同、深く感動しました。さらに、その日の午後の2例目まできっちり見学されている姿に、彼の外科医になりたいという将来の夢の本気度を強く感じました。

　　最後になりますが、当科からも海外臨床留学の内定をいただいた先生も出てきておりますので、今後、東海圏だけでなく、全国、そして、世界に向けて、グローバルに活躍できる呼吸器外科医を育てていければいいな、と強く思っております。

文責　芳川

写真：朝のカンファレンスの後の記念撮影（1例目の手術の立ち合いなどのため、何人か既に抜けております・・・）