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新着情報

2022.03. 7

名大呼外便りNo.25:呼吸器外科手術手技トレーニングでの学び-名古屋医療センター・蒔田采佳先生

平成31年卒の蒔田采佳と申します。219日に名古屋大学呼吸器外科で行われた「第7回献体を用いた呼吸器外科手術手技トレーニング」に参加させていただきました。とても充実したトレーニングであったため、内容等をご報告させていただきます。

                                                    

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   Clinical Anatomy Laboratory NagoyaCALNA)にて、午前の部は修練医の状況に応じて「皮膚切開・開胸から胸腔内の解剖確認までの基本手技トレーニング」、「開胸・葉切除の基本と応用」、「胸腔鏡手術修練コース」の3テーブルに分かれてトレーニングしました。

   私は「胸腔鏡手術修練コース」にて胸腔鏡下(VATS)葉切除のトレーニングを行い、指導医の病院講師 福本紘一先生と、同じテーブルで修練医としてトレーニングさせていただいた大学医局の佐藤惠雄先生にご指導いただきました。固定されているご献体は生体に近い状態であり、電気メス、エナジーデバイス、自動縫合器、胸腔鏡手術システム等も揃っており、実際の手術に近い環境でした。ポイントやスキルをご指導いただけ、身に付けることができているかをじっくりと確認しながら脈管の剥離や葉間切離等をトレーニングすることができました。また、他施設での手技を学ぶこともでき新しい手法に感銘を受けました。

   午後の部は肺移植における臓器摘出トレーニングにて、芳川豊史教授と心臓外科の先生方により心臓と両肺の摘出の手順と解剖をご指導いただくことができました。普段の手術ではなかなか観察することができない、気管分岐部周辺の解剖を確認することができ、貴重な経験となりました。 

                                                               

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 トレーニングを開催・指導いただいた芳川豊史教授、中村彰太先生、加藤毅人先生、上野陽史先生に深く感謝申し上げます。

私は約1年前にもCALNAにてトレーニングに参加させていただきましたが、この1年の間に手術においてできるようになったことも増えた一方で練習を重ねたい部分も新しく出てきていたため、今回また献体を用いた外科手術修練CST(Cadaver Surgical Training)の機会をいただけ、CALNAと名古屋大学呼吸器外科医局にも感謝しております。

より一層精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。