• 呼吸器外科について
  • 診療案内
  • 入局者募集
  • お問い合わせ

HOME > 新着情報 > 新着情報詳細

新着情報

2021.12.19

名大呼外便りNo.24:自己紹介・国立がん研究センター中央病院のレジデント生活の紹介-竹中裕史先生

                                       

  国立がんセンター中央病院呼吸器外科レジデントの竹中裕史と申します。現在卒後8年目になります。大学での臨床実習で呼吸器外科に興味を持ち、どの病院で初期研修をするか色々と病院見学に行っていた中で、部長の手術、人柄に惹かれて大垣市民病院で研修することを決めました。初期研修後も同病院で勤務し、単孔式胸腔鏡手術への移行という良い経験をしました。その後、縁あって名古屋大学呼吸器外科に入局させて頂けました。

                                          

   20214月から国立がんセンター中央病院呼吸器外科レジデントとして勤務しています。がんセンターのメリットの1つとしては症例数の多さ、特に執刀、助手の機会の多さかと思います。当院では平日1日平均3症例は手術が行われています(コロナ以前は例年1日平均4症例行われていました)。特に区域切除を多く経験できます。我々の年次でこの量の手術を経験できることはなかなか無いことかと思います。そして手術動画を電子カルテで見ることができ、スタッフの先生に手技に関しての質問もでき、科長による手術レクチャーもあり、手術に対する予習・復習がしやすい環境もあります。

                                 

   他のメリットとしては同世代の呼吸器外科医との交流が挙げられます。多くの市中病院では呼吸器外科は少人数であり、同世代と勤務する機会は少ないかと思います。全国から、医局、研修が異なる同年代の呼吸器外科レジデントが集まることで、自分の現在位置の把握、能力の切磋琢磨、相互補助が出来、刺激がある環境だと思います。

                                          

  中央病院ではレジデントは3年コース、2年コース、短期コース(だいたい半年-1年位)があります。3年コース、2年コースでは大体、呼吸器外科を1年半位、残りを他病院、病理科、集中治療科、他科(食道外科、頭頸部科など)をローテーションする感じです。私は最近まで約4カ月病理科をローテートしました。初めは腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌など基本的な病理組織ですら、ぱっと見て判断出来なかった状態から、肺癌の病理に関して理解を深めることが出来ました。このようにまだ残っている他科ローテーションで知識を深めることもレジデント生活の楽しみの1つです。

                                      

  最近ふと自分がこれから進む呼吸器外科専門医の数はどれくらいいるのかと気になり調べて見た所、全国で1600弱名でした。意外と数が少ないなと思ったのと同時に、自分が呼吸器外科専門医となり、1/1600弱となった際の影響も意外と大きいことに気付き、より一層のレベルアップをしていかなければいけないと自覚しました。今はこの3年間の呼吸器外科レジデント生活で少しでも多くのことを学び、自分の中に蓄積していけたらと考えています。   

                                          

 

takenaka_Dr.jpg