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新着情報

2021.08. 2

名大呼外便りNo.19:自己紹介と豊橋市民病院紹介-橋本久実子

豊橋市民病院呼吸器外科の橋本久実子です。こちらに赴任して2年になります。

現在は部長の成田先生、後輩の野亦先生と3人で年間約200例の手術を行っています。以前は開胸手術が多かったようですが、2019年秋からは単孔式胸腔鏡下手術(Uniportal VATS)でほとんどの手術を行うようになりました。また2020年にはロボット支援下手術(RATS)も導入することができました。今回は私のこれまでの経歴をご紹介するとともに、当院での低侵襲手術導入についてお話させていただきます。

                                                                             

 私は高校卒業後、水産学部で4年間を過ごし、そして大学院で免疫学・ワクチン開発について学んでから、医学部へ学士編入しました。ですので研修医になったときには30歳になってました。初期臨床研修を終えて専門を決める際に外科系を志望したのですが、年齢と体力を考えると同期の外科を志す男性医師と同じように仕事をこなせるか大変心配しながら外科研修を始めたことを覚えています。後期研修で日々症例を積みながら自分の体力とライフワークバランスを考えたときに、呼吸器外科なら定年まで頑張れると思うようになり、4年目の秋に名大呼吸器外科入局を決めました。卒後12年目になった今も楽しく仕事させてもらっていますし、多くの症例を任せていただくことができ大変充実した毎日を送ってます。自宅で過ごす時間や趣味の時間も適度にあり、リフレッシュしながら仕事をしております。

                                                                                        以前赴任していた名古屋第二赤十字病院では開胸手術や多孔式胸腔鏡手術、気胸や多汗症手術、そして数多くの胸部外傷症例など呼吸器外科の基本を幅広く指導いただきました。名大病院では拡大手術やロボット手術など、さらに一歩踏み込んだ手術を経験し、その後豊橋市民病院へ赴任となりました。それなりに経験を積んだとはいえ、赴任した当初は慣れない環境で新しいことをする余裕がありませんでしたが、徐々に低侵襲手術を導入したい気持ちが強くなりUniportal VATS導入を決めました。導入の際には名大関連施設である大垣市民病院の先生方に手術見学など大変お世話になりました。2020年1月にはJACSフェローシップを利用して上海肺科病院で手術見学できたのも大きな一歩になりました。またRATS導入に関しては、名大病院よりプロクターとしてきめ細やかな指導をいただき、無事に導入することができました。新規術式導入に関して成田部長の理解とサポートがあったことにも大変感謝しております。

                                                                                      Unipotal VATSもRATSもまだまだ改善点山積みですが、困ったときに周りを見渡すと誰かが手を差し伸べてくれる安心感が名大呼吸器外科にはあります。名大病院、関連施設の多くの先生が快く指導してくださいます。今後は自分が指導する側に成長しなければいけないのですが、もうしばらくはこの環境に甘えつつ、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

                                                                   

橋本先生呼吸外だより_写真.jpg