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新着情報

2021.06. 3

名大呼外便りNo.17:自己紹介と今後の抱負-佐藤惠雄

  皆様はじめまして、卒後8年目の佐藤惠雄と申します。4月より名古屋第二赤十字病院から大学院生および医員として帰局いたしました。出身地は岐阜県八百津町、出身大学は山形大学ですので名古屋と直接的な関わりはありません。しかし、祖父が以前に名大病院に通院していたため、患者家族としての通院から今度は医師として通勤することとなりこれも何かの縁と感じております。

  私が呼吸器外科を目指すようになったきっかけは大学時代のポリクリまで遡ります。4年生から始まるポリクリ最初のローテート科が呼吸器外科でした。人生で初めて入った手術は胸腔鏡下肺葉切除でしたが、人員の関係でカメラ持ちを任命されました。手術自体は無事に終わり、執刀医の先生から「カメラ持ち良かったよ」とお褒めの言葉をいただきました。その後もローテート期間のほとんどの手術でカメラ持ちを担当しました。いま思い返せば、手洗いさえ1人で満足にも出来ない学生のカメラ持ちが上手いはずはなく、指導していただいた先生にはご迷惑をおかけしたことだろうと反省しております。一方、将来呼吸器外科に進むことになるきっかけをいただき大変感謝もしております。卒業後、初期研修医から7年間過ごした名古屋第二赤十字病院では、部長である吉岡洋先生に気胸や部分切除、肺葉切除といった手術手技から気胸や外傷などのドレナージに至るまで様々なご指導をいただきました。特に気胸に関しては卒後3年目から自然気胸、二次性気胸関わらずドレナージから手術、その後の外来フォローまで任せていただき、非常にやりがいをもって取り組めたと感じております。また、同じ病院で3年目から早々に同期ができたこともお互い切磋琢磨しながら成長していくうえで非常によい環境だったと思います。

  慣れ親しんだ第二日赤から大学に戻って早くも約1か月が経とうとしておりますが、慣れない新天地で諸先輩方にご迷惑をおかけしながら何とか日々過ごしております。臨床では病棟・手術室のルールなど日常業務に慣れることを目的に気胸や部分切除などといった手術を担当させていただいており、徐々に肺葉切除や担当症例が増えていくようです。第二日赤では行っていなかったda Vinciによる肺葉切除やUniportal VATSの症例にも助手として参加しております。自身の習得している技術の2歩、3歩先を進んでおりさらなる修練を要すると日々感じています。学業面は大学での臨床に慣れておらず慌ただしくしており授業になかなか参加できておりませんが、コロナ禍で増加したオンライン授業も数多くラインナップされており有効にそれらを利用していきたい次第です。また、今までに参加したことのある研究は学生時代に研修で高次脳機能障害科に所属し、言語野などの個人差をfunctional MRIを用いて解析していた10年以上も前です。今回は自身のclinical Questionについて徹底的に研究ができる非常によい機会と考えております。

  自身のキャリアアップにつなげられる4年間とできるよう努力して参りますので、皆様ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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