Greeting 代表者挨拶

名古屋大学 吉田忠雄
研究開発代表者
名古屋大学
吉田 忠雄

一側性聴覚障害は「音の方向定位」、「雑音の中での聞き取り」、「耳鳴」など日常生活での聞き取りに非常に困難をもたらします。
また、両側の難聴と同じように「聞く努力」を必要とすることで疲労の原因となり、生活の質の低下や社会的なコミュニケーションの減少を招くことが報告されています。
しかし、そのような「聞き取り」の標準的な評価方法は確立されておらず、補聴器などの聴覚補償機器による積極的な対応が行われることは少ないのが現状です。
この研究では、一側性聴覚障害の患者さんの「聞き取り」の困難さを評価し、適切な対応によってコミュニケーションの改善や社会参加を促進するための取り組みを行います。