腹圧性尿失禁

生活・排尿の指導

外出や運動など、腹圧がかかるような動作の前には、排尿して膀胱内を空にするように指導する。(腹圧性尿失禁は、膀胱内に尿が充満した状態で起こりやすい)

咳やくしゃみがでそうな時、外陰部(女性では尿道口周囲、男性では陰茎付け根の腹側)を衣類の上から強く押さえることで尿もれを防ぐことができることがあるので、指導する。

尿がしたくなったら、がまんせずトイレで排尿するように指導する。

骨盤底筋訓練

骨盤底筋訓練の項(6)参照

高齢者の腹圧性尿失禁に対しても骨盤底筋訓練は有効である。

痴呆例や意欲のない例での訓練は困難であるが、意欲があり、訓練が理解でき、通常の日常生活が可能な例では、介護・看護者レベルで実施してみる価値がある。

一般医・泌尿器科専門医紹介

本人に治療に対する意欲があり、通常の日常生活が可能な例では、一般医あるいは泌尿器科専門医を受診し、その他の合併症の有無、治療の可能性を求める。