お口の健康が全身の健康にも影響?
近年、歯をはじめとするお口の健康が、全身の健康にも影響を与えるのではないかと言われています。たとえば、自分の歯が多く残っている人ほど長寿であるとか、歯ぐきの病気である歯周病が、心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳卒中(のうそっちゅう)、肺炎などの危険性を高める、といった研究結果が報告されています。歯は食事から十分な栄養をとるのに欠かせないものですし、お口の中にはさまざまな細菌が住んでいますので、お口の健康が全身に影響したとしても不思議ではありません。
歯科医師自らが研究に参加して、お口と全身の関係解明に挑む
しかしお口の状態と全身の病気との関係については、関係がみられなかったという研究報告もあり、まだまだ検討が必要です。そこで今回の研究(LEMONADE Study)では、全国の都道府県歯科医師会と8020推進財団のご協力の下、2万名以上の歯科医師(日本歯科医師会会員)が自ら追跡調査に参加して、お口と全身の関係解明に協力しています。具体的には、お口の状態などに関するアンケート(「歯科医師健康白書」調査)にお答えいただき、お口の状態とその後の病気の発生や死亡との関係の検討を続けています。歯科医師自らが研究に参加することで、お口の状態についてより正確な情報が得られるばかりでなく、お口の健康の重要性を発信する良い機会にもなると考えております。
研究責任者の若井より、ごあいさつを申し上げます。
LEMONADE Studyのメンバーをご紹介します。
レモネード通信は元々、本研究に多大なご高配を賜っております、都道府県歯科医師会のご担当役員の先生方、事務局のご担当者の方々に、研究の現状や成果をお伝えするために発行しているニュースレター(通信)です。しかし御関係者にかぎらず、LEMONADE Studyのこれまでと現在を知ることができますので、ぜひご一読下さい。
LEMONADE Studyからの論文発表、図書、学会発表の一覧です。
研究事務局
名古屋大学大学院医学系研究科 予防医学 若井 建志
〒466-8550
名古屋市昭和区鶴舞町65
TEL 052-744-2132
FAX 052-744-2971