• 名古屋大学排泄情報センター チャンネルまる

尿失禁

尿漏れ〜腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁について〜

くしゃみをしたり、激しく咳込んだりした時におしっこが漏れること、実は40歳以上の女性の3〜4人に1人が経験ありと言われています。このように、おなかに力が入ったときにおしっこが漏れてしまう状態を、「腹圧性尿失禁」といいます。
妊娠や出産による骨盤底筋の損傷、肥満によって内臓を支えられなくなること、更年期による女性ホルモン低下、加齢による筋肉の脆弱化が、膀胱や子宮を支える骨盤底筋の緩みを引き起こし、お腹に圧力がかかった時に、尿道が下がり、尿道が開きやすくなることから、尿漏れが起きます。
軽症では骨盤底筋を鍛えるトレーニング、重症では手術が勧められます。現在当院ではTVT手術という、ポリプロピレンメッシュのテープを通して、中部尿道をサポートする手術を行っております。世界で500万人以上が受けており、長期成績は5年で治癒85%、改善10%と良好です。おなかに5ミリの傷が2つ、膣の傷は15ミリと比較的小さな傷で、30分程度で手術を行うことが出来、2泊3日の入院で行えます。

玄関先やトイレのドアノブに手をかけた瞬間に我慢ができずにおしっこが漏れたり、水に触れる・水の音を聞くといった刺激で急にトイレに行きたくなることはありませんか?このような、待ったが効かないような強い尿意を「尿意切迫感」といい、その際おしっこが漏れることを「切迫性尿失禁」といいます。膀胱が過敏となり、勝手に収縮するために起こる症状です。尿意切迫感を感じる人は、40歳以上の日本人の12.4%と言われ、加齢により増加します。まずは、排尿日誌という記録を付け、水分摂取や尿量のパターンを見て生活指導を行います。膀胱の容量を広げ、勝手な収縮をおさえる「抗コリン薬」を使用します。

恥ずかしいという気持ちから、1人で悩んでおられる方も多いですが、一人で悩まず、正しい原因と対処方法を知ることが大切です。