泌尿器科の紹介
挨拶

名古屋大学泌尿器科学講座のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
2006年から当教室の教授を務めていました後藤百万が令和2年(2020年)3月で退任いたしました。次期教授が選考されるまでは、当教室准教授の加藤真史が事務取扱となります。
本ホームページでは、医療関係者の方のみならず一般の方も対象として、私どもの教室の活動内容や診療内容・成績を公開しています。

大学における臨床教室の役割は診療・研究・教育ですが、診療領域における重要な役割は新しい診断・治療技術の開発、先進医療の実施、臨床における科学的エビデンスの創生です。私ども名古屋大学泌尿器科学教室では、泌尿器科領域疾患全般の幅広い診療を行いつつ、

  1. 泌尿器科内視鏡手術(腎尿管悪性腫瘍・前立腺癌・副腎腫瘍・膀胱癌に対する腹腔鏡手術、精巣腫瘍に対する先進医療としての腹腔鏡下後腹膜リンパ節郭清術、前立腺肥大症や尿路結石に対する内視鏡手術)
  2. 腎移植
  3. 尿路性器悪性腫瘍に対する非手術治療(腎癌に対する分子標的治療、腎盂尿管癌・膀胱癌・精巣腫瘍に対する化学療法や放射線治療、前立腺癌に対する内分泌治療・化学療法・密封小線源治療・IMRT治療[強度変調放射線治療])
  4. ロボット支援手術(ダ・ヴィンチサージカルシステム)による前立腺癌(根治的腎摘除術)、腎癌(腎部分切除術)、膀胱癌(膀胱全摘除術)手術
  5. 排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、間質性膀胱炎など)
  6. 尿失禁に対する人工尿道括約筋埋め込み手術
  7. 尿路再建(自排尿型新膀胱造設、膀胱拡大術、腎盂形成術、膀胱膣瘻・尿管膣瘻閉鎖など)
  8. 女性泌尿器科疾患(腹圧性尿失禁、膀胱瘤に対する手術治療)
  9. 再生治療(自己皮下脂肪由来幹細胞による男性腹圧性尿失禁に対する医師主導治験)
  10. 高齢者排泄ケア(名古屋大学排泄情報センター参照)

などの領域において先進的な診療・研究活動を行い、さらにこういった臨床診療活動や臨床研究の基礎となる基礎研究も精力的に行っています。
超高齢化社会に突入した我が国において、泌尿器科の需要と重要性は今後益々大きくなってまいります。その需要と社会の要請に応え、泌尿器科領域におけるEBMの創生、先進医療の開発、質の高い泌尿器科診療の実践を行っていきたいと存じますが、そのためにも私どもは元気な人材を必要としています。私どもの活動に興味のある学生・研修医諸君、あるいは全国若手泌尿器科の先生、いつでもご連絡を歓迎いたします。共にBest of Urologyを目指しましょう。

名古屋大学大学院医学系研究科・病態外科学講座・泌尿器科学