当科では消化器がん全般にわたり機能温存・低侵襲手術から拡大根治手術に⾄るまで患者さんの状態に応じた外科治療を⾏っています。外科手術に加え、抗がん剤治療、放射線治療などの集学的治療も⾏っています。
“消化器がんの最新診断と最新治療、テーラーメイド医療をめざして
すべての消化器がんに対し安全かつ⾼度な医療の提供を”
現在、消化器がんに対して各種の抗がん剤が開発され臨床応⽤されてきていますが、そのなかで患者さん個々に適した抗がん剤の選択をすることががん治療の現場に置いて重要な役割を果たします。約50年前より開始されている当科の抗がん剤感受性試験は⾼度先進医療として認可されています。
教室伝統のがん手術の基本を忠実に受け継ぎつつ、がん遺伝子解析、抗がん剤感受性試験、ウイルス療法などがん治療の新たな可能性に向けて積極的に研究を⾏っています。豊富な臨床経験と最新の知⾒を持ち合わせた次世代を担う外科医の育成も目指しています。
病床数1,035と名大病院は最新設備の整った大規模病院でありますが、⾏われている医療の内容もきわめて多彩であるため、ひとつひとつの疾患に多数の病室、十分な手術枠が与えられているとは言えません。手術が必要な患者さんはたくさんおられ、手術の待ち時間そのものも非常に短いとは言えません。
さらに、これらの手術を⾏うにあたって、現在の消化器外科2の病室、病床数は慢性的に不⾜気味で、病棟の看護師さんにも相当な無理をお願いして、なるべく多くの患者さんにわれわれ外科医のもっとも重要な仕事のひとつである手術を受けていただけるよう、努⼒しているところです。
それだけに、私たちは消化器がんの患者さん全ての⼊院のニーズに十分応えられているとは言いかねます。がんの患者さんは手術や専⾨的な知識を要するがんの治療以外にも、栄養状態の管理、疼痛の管理など、様々な理由で⼊院が必要となる場合があります。
また、本⼈の御希望に応じ、従来であれば⼊院で⾏っていた医療を安全に在宅で⾏うことも可能となってきました。そのような⼊院、あるいは在宅治療が必要となった場合には、よく御相談、御説明の上、信頼のおける医師やそうした医師が在籍する地域病院をご紹介させていただく場合もあります。もちろん、外来通院中に緊急で⼊院が必要となった場合に患者さんがどの病院にも⼊院できないような状況は決して作りませんので、御安心ください。また、現在の抗がん剤治療の大部分は外来で⾏われます(抗がん剤治療の大原則)ので、患者さんは手術と抗がん剤治療というがん治療の核心部分は必ず名大病院・消化器外科2で受けていただけることを約束します。
名古屋大学医学部附属病院としての成績です。
順位 | 症例数 | |
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2010年 | 全国1位 | 256例 |
2011年 | 全国5位 | 232例 |
2012年 | 全国2位 | 246例 |
2013年 | 全国5位 | 250例 |
2014年 | 全国6位 | 240例 |
2015年 | 全国6位 | 246例 |
順位 | 症例数 | |
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2010年 | 全国11位 | 60例 |
2011年 | 全国52位 | 60例 |
2012年 | 全国8位 | 80例 |
2013年 | 全国9位 | 77例 |
2014年 | 全国8位 | 89例 |
2015年 | 全国14位 | 71例 |
順位 | 症例数 | |
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2013年 | 愛知県3位 | 132例 |
2015年 | 愛知県3位 | 115例 |
順位 | 症例数 | |
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2013年 | 愛知県5位 | 211例 |
2014年 | 愛知県3位 | 210例 |
2015年 | 愛知県5位 | 226例 |
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