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抗がん剤治療の大原則

外来で行う治療

抗がん剤治療における原則のひとつは、基本的に外来で行う治療であるということです。たとえば血液のがん(白血病など)を想像してください。手術のやりようがありませんので、抗がん剤で治す病気です。その代わりと言っては語弊がありますが、消化器がんよりも効果のある抗がん剤治療があります。一定期間徹底的な抗がん剤治療を入院の上で行うことになりますが、治るか治らないかの瀬戸際なので、入院に伴う様々な制約もやむをえないと考えられます。

しかし、先に述べたように、消化器がんが抗がん剤で完治する可能性は非常に厳しいものであり、人生をかけて入院し、副作用の強い治療に耐えれば報われると言うものではありません。むしろ、ある程度の(耐えられる範囲でなるべく強力な)治療を粘り強く継続することが大切で、これをだらだらと入院して行うことは、生活の質を著しく落とし、人生の自由を奪ってしまうことになりかねません。

厳しい話になりますが、このような事態になってしまった患者さんは、延命効果がはっきりしている治療を行うことと、元気で生活できる時間を大切に過ごすことの2つの目標を両立できれば理想的です。さらに言えば、食事ができない、痛みがあるなど、従来であれば入院しなければ解決できなかった問題も、現在は外来通院と在宅ケアである程度対処できるようになっております。そういうわけで、現在の消化器がんの患者さんの多くは、相当体力が弱らない限り、外来で粘り強く治療を受けておられます。

さらに言えば、抗がん剤の治療には何種類もありましたが、結局連日継続的に点滴をしなければならないなど、外来治療にそぐわない内容のものは淘汰され、1週間から2週間に一度の通院で実行可能な治療が数多く開発されてきています。

受診者の体調に合わせた治療

抗がん剤は毒物であり、体調が悪い患者さんに使用すると利点よりも害の方が大きくなってしまうことがあります。がんが体内にあっても、症状はあまりなく、お元気な患者さんはたくさんおられます。このような患者さんが抗がん剤治療の対象となります。体力の弱った患者さんに抗がん剤を投与するのは、毒を盛るようなもので、副作用は強く出ますし、効果はあまり得られないものです。

抗がん剤治療は外来でとご説明しましたが、体力が落ちて入院を余儀なくされた場合には、まず体調を整えて、退院して再び外来で治療を受けることが出来るよう療養に専念すべきと考えられます。

抗がん剤治療
名古屋大学医学部附属病院
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